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Kiss Again and Again
第18章 再 会

 海は 遅くまで眠っていた。
 わからないけど 何か わたしのせいで 無理をさせている、そんな気がする。

 生乾きのシャツにアイロンをかけていたせいで 海が目を醒ましたのに気づかなかった。
 「あゆ・・・ ごめん・・・ なんか 迷惑かけた・・・」
 「はい。 大迷惑をかけられました。 起きられますか?」
 「かなり飲んだのかもしれない・・・ おぼえてない・・・」
 「手首のケガは?」

 キズテープが何枚も這ってある手首を見ている。
 「ああ・・・ これ あゆがしてくれたんだ」
 「うちには そんなものしかないから。 結構なケガですよ。 まずは お水をどーぞ」

 海は 自分が肌着姿なのに 少し驚いている。 壁に掛けてあるスーツのズボンをはくと 差し出したペットボトルのお水を 一気に飲み干した。

 トイレから戻ってきた海に
 「野菜ジュースを飲みますか?」
 「追い出されて当然なのに ありがとう」
 「それを ちゃんとわかってくださっているのだったら いいです」

 きっと シャワーも使いたいだろうな。 でも そこまで 踏み込ませない。

 「新しい歯ブラシです。 よかったら どーぞ」

 顔を洗って戻ってきた海は
 「コーヒーが飲みたい、って言ったら 図々しい?」
 「いいえ。 簡単なことですから」

 ソーサ付きで出されたコーヒーを 海がじっと見る。
 考えていることが わかる。 あのとき・・・ 海の胸を押して追い出したあのとき このカップで コーヒーを出した。 手が付けられず 冷めてしまったけど。

 「いただきます」


 同じ歴史をもっているというのは やっかい。

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