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Kiss Again and Again
第19章 恋愛事情

 金曜の夜を無事に通り過ごせたから安心していたら 土曜日の夜 遅くにインターフォンが鳴った。 迷ったけど 無視した。 何度も呼ぶ。 しばらくすると ドアチャイムが鳴った。
 きっと 海だ。 オートロックは 誰かについて入る、とかしてクリアしたのかもしれない。 こんな時間の訪問者は 海しか考えられない。 放っておいたら ドアを叩き始めた。

 「仲村さぁん お届けものでーーーす」
 明らかに酔っている大きな声。
 「仲村さぁぁぁん」

 「やめてください! ご近所になんて思われるか・・・」

 結局 ドアを開けてしまう。

 「仲村さぁん お届けもの」
 ドアが開くなり 倒れこんできた。
 「お届けもの・・・ 受け取って・・・」
 「なにを?」
 「ぼく・・・」

 「えっ・・・? えっ・・・? 海 濡れてない?」
 「うん・・・ ビール」
 「すごい匂いよ。 えっ・・・? 髪も濡れてない?」
 「うん・・・ 頭から かけられた・・・」
 「ビールを? 頭からかけられたの?」

 さっきまでの凍りついたような心が 瞬時に融けた。

 「どーしたの? 誰かとケンカしたの?」
 「ううん。 誰かと 別れ話をした」

 リビングにいき 時計を見ると 12時になろうとしている。
 わたしは馬鹿かしら。 また海を部屋に入れてしまった。 そして・・・

 「シャワーを浴びることは できますか?」
 本当に馬鹿だ。


 海がシャワーを浴びている間に 上着をバスタオルで挟んでは 足で踏みしめた。 濡らしたタオルで湿らせて また踏むことを繰り返した。

 以前 海の靴を こんな風に踏みつけたことがあった。 あの時は 憎くて 恨めしくて 心が焼け爛れていた。 「別れ話」その言葉を思い出し 下の部屋から苦情が来ない程度に 力をこめて踏みつけた。

 どういうつもり?
 なぜ ほおっておいてくれないの?

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