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Kiss Again and Again
第19章 恋愛事情

 「僕は もてるんだよ」
 「知っています」
 「・・・だから 断らないでいると なんだか わけがわからないことになっちゃって・・・ ごめんっ あゆっ ビールとか なんかない?」
 「えーーーっ まだ飲むの?」
 「しらふ・・・じゃあないけど 結構冷めたから もっと飲まないと 言えない・・・」

 ぽかーんとしていると
 「いや・・・ 間違ってる。 それは違うな。 やっぱり いい・・・」

 「海・・・ 大丈夫? お仕事が大変なの? わたしのせいで お休みとか 遅出とかさせちゃったから?」

 付き合っていた頃 2歳年上の海は とても大人びてみえた。 気が利いていて 話題が豊富で 自信たっぷりで いつも注目の的だった。 それなのに ここのところ なんだか頼りなさげで 心細そうにみえる。 つい 心をそわせそうになる。

 「あゆ・・・だけだった。 自分から付き合いたいと思ったのは あゆが初めてだった」

 あ・・・ それ・・・ 海が そう言ったのを聞いたことがある。 わたしは 聞き流した。 信じられなかったから。

 「僕は もてる男かもしれないけど 恋愛上手じゃあない」

 こんな話題は いけない。 心の深いところをついてくるこんな話は したくない。

 下着一枚に白いパーカーを羽織っただけの海は 決してパーフェクトではない。 弱々しい 無抵抗でひとりぼっちの男だ。


 「好きです、とか 付き合ってください、とか言われて そんな気はないって断ると 大抵の子は言うんだ。 ”好きになってもらえなくてもいいんです”」
 海は すがりつくように わたしを見た。
 「”時々でもいいから 会ってもらえれば”って みんな そう言うんだ」

 「いい気なものだ、って 思うよね。 本当にその通りだよ」

 そうね。 いい加減な男だって思う。

 「でもね ちゃんと断って 他にも そんな付き合い方をしている子がいるって きちんと伝えても ”それでもいいんです。 時々 一緒にいられれば”」

 そうね。 そんなこと言う女の子の気持ちは よくわかる。

 「海のこと 好きだからでしょう?」
 「僕の 外観が 好きだからじゃあなくて?」

 あっ・・・


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