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Kiss Again and Again
第1章 高校生活
『文学のこみち』という名前が好きだった。 その名前は 夏目漱石を思い起こさせる。 図書館の周囲に樹木や花壇が並んで植えてある。 いくつかベンチが置いてあり 静かだった。 大抵は 誰にも邪魔されず 声に出しながら本を読むことができた。

 そして そこは 体育館から近かった。

 時々、クラブを終えて 出てくる安部周人くんを見ることができた。
 汗にぬれてはりついた前髪は いつもより彼を子供っぽくみせる。
 運動の後の昂ぶりで 声が大きい。

 短い時間だったけど 楽しみだった。


 夏が終わり そろそろ虫除けスプレーなしでも『文学のこみち』で本が読めるようになった頃。


 同じクラスの大沼加奈子さんと 安部周人くんが 向こうからやってきた。

 二人を見ただけで ここにいてはいけない、と思った。 それなのに 身体が強張って 動くことができなかった。 なぜかドキドキして 足がガクガクした。


 突然 それは始まった。



 「大沼・・・」
 「うん。なに?」
 「すきです。おれと つきあってください」
 「いいよぉ。わたしも安部くんのこと いいな、と思ってたんだ」


 2分か そこらの出来事だった。

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