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Kiss Again and Again
第19章 恋愛事情

 「そろそろ高速を降りるけど 車線変更は OK?」
 「うっ・・・ 頑張ります・・・」
 「あはっ。 あゆはいつも 頑張るんだね」
 「あと 1キロって どこ? もうすぐ?」
 「もうすぐ・・・かな? ほら 3台前の車が ウィンカーあげてるから ついていけばいいんだよ」
 「じゃあ もうウィンカーあげる?」
 「それは お好きに どーぞ」

 海の余裕のある口調が 憎たらしくもあるけど 微笑ましい。 楽しそうなのが うれしい。 来てよかったかも。

 「ねっ ねっ 降りた途端のカーブって きつくない?」
 「そりゃあ もっと スピード落とさなきゃ 曲がれないよ」
 「そう? もっと?」
 「もっと 落として。 前の車に ぶつかっちゃうよ」
 言っていることの割には 心配している様子はないんだけど・・・

 「わぁ。。。 どうにかなりました・・・」
 「よく頑張ったね。 そろそろ代わる?」
 「はい。 高速 満喫できました。 緊張しすぎで 咽喉渇いちゃった。 海はすごいよね。 首都高でも 運転しながら飲み物 飲んでたし」

 つい。。。 こんなとき 樹さんだったら なんて言うだろう、と 考えてしまう。 海がそばにいるのに 時折 ここにはいない樹さんに 話しかけてしまう。 わたしは どうかしている。


 海は 下調べをしておいてくれたのか 迷わず紅葉渓谷へと 車を走らせた。 観光シーズンの土曜日は さすがに人が多く 駐車するのも待たなければならなかった。 待っている間の車中で 海は気持ちよく わたしの運転振りをからかった。 

 「せっかくの景色も見ず 前だけ見て 運転するんだもの。 もったいないよ」
 「寝ていたら 同じく見れないのだから 運転しているだけマシです」
 「そうだね。 本当に今日は 寝なかったね」
 「寝ていたら ここには いないでしょう?」

 程好い親密さだ。 これ以上は 距離を縮めないようにしなくては。


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