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Kiss Again and Again
第19章 恋愛事情

 作っていただいたナポリタンは 子供が好んで食べたがるような出来映えで 微笑ましいような気分にしてくれた。 チャーハンも分け合って食べた。 
 「前に あゆが 塩を入れ忘れてパスタを作ってくれたことがあったよね」
 わたしも同じことを思い出していた。 
 「あれは ひどかった」
 「そうでもないよ。 まだパスタ初心者だったんだし」
 「だけど 茹でる時にお塩を入れなかっただけで 不思議なくらい美味しくなかったでしょう?」
 「些細なことでも 大切なことを忘れると 全部が駄目になってしまうことって あるよね」 

 何か 他のことを言っているの?

 「こうして あゆと向かい合っているなんて 嘘のようだ」
 わたしも そう思っている。
 「もう二度と会えないと思っていた」

 そうよね。 会うことなんかないと思っていた。 たとえ会ったとしても 口をきいたり 食事をしたり どこかへ出かけるとか 考えられなかった。 立花海という人間がいない世界を ずぅっと生きてゆくのだと思っていた。

 「しかも 今日は ペアルックだし」
 「ペアルック、とか もう死語じゃあないの?」
 この和やかさ どうなっているの?
 「雨 結構ひどくなっているよ」
 「ペットを飼っていなくてよかった。 帰れないと 可哀想なことをしてしまう」

 海がお皿を返しに行っている間に お風呂を探求してみた。 広い。 うちの2倍以上ある。 ちょっと羨ましい。
 なぜ ガラス張りにする必要があるのだろう。 別々に入って お互いを見せ合うのだろうか?
 バスタブにお湯をはりながら どうやってお風呂に入ればいいのか 考えた。

 ふっと 部屋付の露天風呂で 樹さんに浴衣のまま お湯に引きこまれたことを思い出した。 あの人は 本当に破天荒で・・・呆れるくらい我が儘で・・・ いつも憎めなくて・・・

 別れた人のこと 思い出して どーするのよ。。。

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