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Kiss Again and Again
第20章 初 冬

 お湯の音で 海が戻ってきたのに気がつかなかった。
 「お風呂に入るの?」
 「ガラス張りでは 無理でしょう?」
 「じゃあ 一緒に入る?」
 「それは もっと無理でしょう?」

 海との距離感が 明らかに縮まっている。 いけない。
 でも お風呂には入りたい。

 「あのね、 ほんとはお風呂に入りたい。 一緒じゃあなくて ひとりで入りたい。 でも 暗くして入るのは怖いし かといって 海と入るのはイヤだし」
 「はっきり 言うなぁ」
 「どーすればよいでしょうか?」

 「最大限 ご要望にお応えする方法は・・・ 浴室の電気を消す」
 「真っ暗は こわくない?」
 「こちら側は 明るくしておく」
 「それじゃあ 丸見えなんじゃあ」

 海は 浴室の電気を消してみせた。 
 「それから こっちも少し暗くして・・・」

 経験者は語る、だと思った。 

 「ほら これで いい?」
 「じゃあ 海が先に入って。 状況判断させていただきたいので」
 やれやれ、という風に 海は浴室に入って行った。

 わたしは ベッドに腰かけ お風呂に入る海の様子を見守った。 腰にタオルを巻き わたしに手を振ってみせる。 もう少し こちら側を暗くした。 あまり暗くするのも 浴室ではこわい。 それでも 体つき、表情まで ぼんやりわかる。 知っている時より やせた? 

 ほの暗いなか ガラス越しに見る海の裸体は 不思議だった。

 そう・・・ この人は 立ったままで 身体を洗う。 シャンプーも 立ったままする。 シャワーを浴びながら 歯磨きをし始めた。 そうだった。 浴室で歯磨きをする人だった。 何も変わっていない?

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