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Kiss Again and Again
第20章 初 冬

 海は 目を醒ましたままベッドにいた。
 ゆっくり買い物をしたせいで もう11時になっていた。

 「お熱を測ってみましょうか?」
 「何を買って来たの?」
 「内緒。 はい、 測って」
 「36度だよ」
 「えっ? 変よ それっ」
 「汗をいっぱいかいたから 治ったんじゃあないかな?」
 「そんな急に良くなる? 汗をかいたの?」
 ただ 汗で身体が冷えているだけ?

 部屋を思いっきり暖かくした。 熱めのお湯を洗面器に満たし 買って来た赤ちゃん用の沐浴財を入れた。 
 「身体を拭きましょう。 海は 自分の手が届くところを拭いて」
 濡らしたフェイスタオルで 海の背中を拭いた。 やっぱり 少しやせたような。 海は 胸の辺りを擦っている。
 「これを着て」 買って来た新しい肌着を渡す。 昨日弾みのようにセックスしてしまった男に こんなことをしてはいけないのかもしれない。 

 「あゆ 買ってきてくれたんだ。 ありがとう」
 馬鹿よね。
 タオルを洗いなおして 「脚とかも拭いて」 手渡すと
 「全部 脱ぐ?」
 「そんなこと言えるようになったのなら もう大丈夫ね。 新しいものに着替えてください」
 海は いきなり全部脱いでしまった。 なんで!? でも こんなことに怯んだりしないから。
 「次は これを着て」
 無難なグレイのスウェットの上下を差し出した。
 「こんなものまで 買って来てくれたの?」
 「これで ちゃんとお薬飲んで 半日お利口にしていたら 治らないはずはありません。 髪の毛もタオルシャンプーしましょうか」
 「あゆ・・・ これ・・・ ペット用って書いてある」
 「人間用がなかったの。 多分 大丈夫」
 「ひどくない?」
 「ペットでいい、って 言っていなかった?」
 「そうかもしれないけど・・・ 僕は 病人だよ」
 「病人だから こうしてお世話してもらっているんでしょう?」
 「そうだけど・・・ ひどくない?」
 「ペット用のほうが 効果がありそうじゃあない?」
 「そう思うのは あゆだけだよ」
 「素敵なご主人様でしょう?」

 こんな軽口の交わし合いも やめなければ。 とにかく 早く追い出してしまおう。

 「きっと またお熱が上がるから 横になっていてね」

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