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第6章 はじまり

　そのまま　ふたりしてラブチェアに倒れこんだ。　先輩の思いに囚われているせいか　いつもの恐怖感は湧いてこなかった。　抱かれているのか　すがりつかれているのかわからない状態で　そのまましばらく動けなかった。　なんだか　この人のこと　とっても好きだなぁ・・・

　その心の声が聞こえたように　先輩が　キスした。　食べられるようなキスだった。



　熱い手の平が　スカートを潜り抜け　腿を撫でた。

　突然　腿を掴まれ　投げ倒された記憶が飛び込んできて　身体が　跳ねた。

　「大丈夫・・・　こわくない・・・　大丈夫だから」



　いいえ・・・こわい・・・