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Kiss Again and Again
第6章 はじまり

 先輩の唇が耳たぶを 優しく噛む。
 「目を閉じて ゆだねれば いい・・・」
 息が耳にかかり 全身が鳥肌たつ。 目を ぎゅっと瞑った。 身体は がたがた震えている。 先輩の腕を掴んで それ以上のことをさせまいとするのに 今日の先輩は そんなことには 怯みもしない。

 「あっあっあっあっあっ・・・」
 悲鳴をこらえると そんな声がでた。

 「あゆ・・・ こわがらないで。 愛したいだけなんだ・・・」

 声は聞こえるけど 意味までは わからない。 ひたすら暗い恐怖と戦った。

 腿を愛撫していた手が ゆっくり背中に移動した。 素肌に感じる熱い手の平は 心地よく いつもの抱擁の形におさまると 少しづつ落ち着いてきた。
 目を閉じて 呼吸を整えた。

 「メンドクサイ女で ごめんなさい」
 「いやらしい男で ごめんね」

 この美しい男が 大好きな人が わたしを求めているのに。 それに 応えたいのに。

 「でも 今日は やめない」

 えっ・・・?
 明日 死んでしまうかもしれないから?

 「なんか もう待てない。 いっぱい待った。 もう 待つのは嫌だ」

 それは どーゆー意味・・・?

 わたしの腕を自分の首に回すと 抱き上げ そのままベッドまで運ばれた。 
 何が始まろうとしているのかくらいはわかる。
 やっと呼吸が楽になったのに・・・
 でも 拒むのは この人を失うことかもしれない。

 先輩は ベッドに並んで横たわった。
 しばらく見つめ合った後で わたしの頭を抱きしめた。

 「あゆ・・・ すきだ・・・」

 信じよう。
 今だけでも 信じよう・・・


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