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Kiss Again and Again
第6章 はじまり

 シャワーの水音がしている、っていうことは 本当に先輩 泊まっていくのかなぁ。 うれしいけど。 いいのかなぁ。
 身体が離れると 途端に不安になりはじめた。
 あんなことは 先輩にとって何でもないことかもしれない。

 湯上りのほかほかの先輩に ダンスの時に着る大き目のTシャツを用意したげど 先輩には小さすぎる。 冷蔵庫から取り出したビールも渡した。
 「ごめんなさい。 これくらいしかなくて」
 「うん。 ありがとう。 明日 買いに行く?」
 「・・・? 何を?」
 「・・・んーーーと ねぇ 着替え」
 「はい。 先輩は予定 大丈夫ですか? 明日、って 土曜日ですよね」
 「じゃあ 朝 目が醒めてから 決めようか」
 そう言うと ビールを くびっと飲んだ。

 なんか うれしい。 もしかしたら 明日も一緒にいてもいいの?

 「あゆ 大丈夫?」
 「えっ・・・?」
 「ん。 身体 大丈夫かな、と思って」
 みるみる顔が赤くなるのがわかる。
 差し出されたビールを 一口飲み 「大丈夫です」

 本当は 大丈夫じゃあなかった。 痛みはマシになったけど まだ中に先輩がいるような異物感は半端なかった。 でも それは ひとつになれた、という証しでもある。
 もう あんな恐怖感に 苛まされることはないかもしれないし。 ひとつ 乗り越えられたことの勲章。
 大好きな人と 結ばれた、ことのなごり。 
 幸せだった。

 「あゆぅ 一緒に寝よっ」 後ろから抱きしめて 先輩が言う。
 幸せ。 錯覚でもいい。 愛されている。

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