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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第19章 白田希美 30歳①妄想教師妻

その日、佐伯の元を訪れたのは、爽やかな清潔感のある大人の魅力あふれる女性だった。黒いジャケットとスラックスに水色のブラウス、長い髪の毛は花柄のリボンでお下げにして束ねてある。
と、一見、地味な仕事着姿なのだが、ふっくらした瓜実顔の小顔に、長い首筋から豊かな胸元までのラインは、思わず見惚れるほどの色香が匂っていた。
(先生にしては色っぽいな)
きりりと通った鼻筋に銀縁眼鏡をかけ、切れ長の目元はいかにも知的美人と言った感じだが、つやつやの肉厚唇の口元に、直径五ミリほどの円い黒子がぽつんとついていた。それがまた、男心をそそる。
【会員番号785 白田希美30歳】
希美は、高校教師だと言う。専門教科は現代国語。つんとした美人に見えるが話してみるとあどけない声つきをしているので、例えば男子生徒などがあだ名をつけるような可愛げのある先生なのではないかと、佐伯は思った。
「さしずめ、『のぞみん』先生ってとこかな?」
と言うと、希美は、はっとした顔をした。
「どうしてご存じなんですか?」
「いや、何となくそう言う感じがしたので」
「そう言うものですか」
「人によりますけどね」
「わたし、分かりやすいんですね」
希美は苦笑した。
佐伯くらい女性を相手にしていると、その素性の細かいところまで初対面で、察しがつくようになるものだ。もちろんそれは性的な内面にも及ぶことはあるが、今回のはちょっと読みきれない。
「ところで、希美さんは僕とは初めてですが、サービスの内容についてはご理解頂いてますか?」
「はい、その…最後まで出来るんですよね?…つまりその…」
「ええ。でももちろん、女性の会員が望めばとと言う話ですが」
「…カウンセリングも、受け付けて下さるとか?」
「カウンセリングとは?」
希美は顔を曇らせた。
「その…セックスに関する相談とか。まず、悩みを聞いてもらえたら」
「もちろん、僕でよければ」
(変わった人だ)
と、佐伯は思い始めていた。確かにこの抱き屋をしていると、夫婦生活や性癖じたいの悩みを女性側から相談されることは少なくない。
カウンセリングと言うか、ホテルの部屋をとっても話だけ聞いて初回は手仕舞にすることもある。まず、ほとんどそんなケースはないが、ないとは言えない。そうなればそうで佐伯に不満はない。
と、一見、地味な仕事着姿なのだが、ふっくらした瓜実顔の小顔に、長い首筋から豊かな胸元までのラインは、思わず見惚れるほどの色香が匂っていた。
(先生にしては色っぽいな)
きりりと通った鼻筋に銀縁眼鏡をかけ、切れ長の目元はいかにも知的美人と言った感じだが、つやつやの肉厚唇の口元に、直径五ミリほどの円い黒子がぽつんとついていた。それがまた、男心をそそる。
【会員番号785 白田希美30歳】
希美は、高校教師だと言う。専門教科は現代国語。つんとした美人に見えるが話してみるとあどけない声つきをしているので、例えば男子生徒などがあだ名をつけるような可愛げのある先生なのではないかと、佐伯は思った。
「さしずめ、『のぞみん』先生ってとこかな?」
と言うと、希美は、はっとした顔をした。
「どうしてご存じなんですか?」
「いや、何となくそう言う感じがしたので」
「そう言うものですか」
「人によりますけどね」
「わたし、分かりやすいんですね」
希美は苦笑した。
佐伯くらい女性を相手にしていると、その素性の細かいところまで初対面で、察しがつくようになるものだ。もちろんそれは性的な内面にも及ぶことはあるが、今回のはちょっと読みきれない。
「ところで、希美さんは僕とは初めてですが、サービスの内容についてはご理解頂いてますか?」
「はい、その…最後まで出来るんですよね?…つまりその…」
「ええ。でももちろん、女性の会員が望めばとと言う話ですが」
「…カウンセリングも、受け付けて下さるとか?」
「カウンセリングとは?」
希美は顔を曇らせた。
「その…セックスに関する相談とか。まず、悩みを聞いてもらえたら」
「もちろん、僕でよければ」
(変わった人だ)
と、佐伯は思い始めていた。確かにこの抱き屋をしていると、夫婦生活や性癖じたいの悩みを女性側から相談されることは少なくない。
カウンセリングと言うか、ホテルの部屋をとっても話だけ聞いて初回は手仕舞にすることもある。まず、ほとんどそんなケースはないが、ないとは言えない。そうなればそうで佐伯に不満はない。

