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ネットのプリンス
第4章 不感症の女
『こんなに緊張していたら、
こちらがいくらがんばってもイく可能性が低いじゃないか』
「ねえ、俺は性の伝道師でもなければ
性感マッサージのドクターでもないんだ。
その辺にゴロゴロ転がっているスケベ野郎なんだ。
だからそんなに緊張しないで、
この部屋にいる間は俺たちは恋人同士だ、
俺にうんと甘えてくれたらいいし、
俺も心から君を可愛がるつもりだよ」
優しく諭すように話してあげると
小さく「うん」と答え、肩の力がスーッと抜けた。
「いい子だ」
彼女の肩を抱き、グッと引き寄せると
女は洋介に身を委ねた。
彼女の顎に指を添えて、
俯いている顔を上に向けて
その潤んだ唇へと洋介は自分の唇を近づけた。
すばやく彼女はキスされるのを悟ったのだろう、 奪ってもかまわないとばかりに静かに目を閉じた。