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ネットのプリンス
第7章 復縁
「ありがたいが・・・・
それは・・・できない・・・
俺は前科があるからまともな定職にもつけない、
君を幸せにしてやることができない・・・」
「私が!私が今のお仕事をがんばるわ!
贅沢しなければ二人でやっていけるわ!」
友美にそこまで言わせてしまったとは・・・
洋介は今更ながら自分の不甲斐なさに腹が立った。
そのときである
「あ~~、もう面倒くさいお二人ね」
はい、話はそこまでとばかりに
パンパンと手を叩いて女社長が大きな声を立てた。
「きゃっ!!」
友美が驚いてあわててシーツで体を隠した。
「社長・・・なんでここに?」
問いかけた洋介を黙らせるように
右手をあげてチラチラさせた。
その手にはカードキーが・・・
「私はこのホテルを以前から利用してる上得意さまよ
フロントに『合鍵を作ってくださらないかしら?』ってお願いしたら
二つ返事で作っていただけたわ」
そう言ってクスクス笑った。
「いつからこの部屋に?」
「そうね・・・・あなたがうちの秘書の股間を貫いたあたりかしら?」
まったく気付かなかった。