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陽炎日記
第3章 カスミ
 これだけではないだろうと洋箪笥、化粧台と探り更に3万円を見つけてポケットに入れる。化粧台には宝石箱もあったがこれは無視だ。俺はあくまで現生一本狙いだ。
 一階はキッチン、ダイニング、リビング、寝室の他にはトイレ、風呂くらいしかない。さて、二階はどうしよう?
 もう13万円も手に入ったのだからこのまま帰ってもいいのだが折角入ったのだ。覗いてみるだけ覗いてみるか。
 少し急な階段を手摺に掴まりながら上ると二階は3部屋並んでいる。
 一番手前のドアには可愛らしいデザインのプレートが下がり「カスミの部屋」と書かれている。多分娘さんの部屋だろう。プレートの感じからして中高生か?子供の数千円のお小遣い狙っても仕方がないので一番奥の部屋のドアを開けてみる。
 どうやら旦那の書斎のようだ。がっしりしたデスクにパソコンが乗り、壁一面は本棚で覆われている。並んでいるのは漫画でもエロ本でもなくお堅そうな専門書だ。デスクの引き出しを探るが現金は出てこない。
 次はお隣の部屋。旦那の書斎と同じ造りだがカーテンやカーペットの色が違うだけで一目で奥さんの部屋と判る。こちらのデスクの上にはノートパソコンが鎮座し小さな本棚には文庫本が並んでいる。それもかなりの冊数だ。本の間に臍繰り隠すパターンも多いのだがこれだけの本を一々探す気にはなれない。手っ取り早くデスクの引き出しだけ探ろう。
 目を本棚からデスクに移して最初に目についたのは白い枠の写真立てに入った一枚の写真だった。
 高校の入学式だろう。スーツ姿の中年女性と真新しい制服を着た女の子が並んで笑っている。校門に立て掛けられた看板には「私立松浦高等学校入学式」とある。松浦高といえば桜ノ宮と筆頭に県内3指に入る名門校だ。確か学費もかなりお高い筈だ。
 写真の中で微笑む娘さんを見て思わず小さく口笛を吹く。可愛い。肩まである緑の黒髪に卵形の輪郭少し垂れた愛嬌のある目元。ふっくらした唇の左に小さな黒子。制服に包まれたスレンダーな肢体。足元に打刻された日付は去年の4月だ。つまり今は高校二年生。16、7歳ってところか?実に美味しそうだ。
 多分隣の部屋の主カスミだろうな。
 さっきは中高生の部屋なんてとスルーしたが写真の君の部屋となると俄然興味が湧いてくる。早々に奥さんの部屋の探索を切り上げて廊下に出ると札の掛かったドアのノブを回し乙女の部屋に忍び込む。
 
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