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陽炎日記
第4章 シスターいずみ
 普通の痴漢ならお手上げだろうが俺を見くびってもらっては困る。
 いかに武装しようが一皮剥けば生身の女だ。料理の仕方はいくらでも有る。
 シスターの背後から回した右手で乳房をまさぐりながらあらためて左耳を舌で舐める。そして左手で青醒めた頬や戦慄く唇を愛撫する。
 恐怖に囚われろくに身動ぎすら出来ずにいる。まさに蛇に睨まれた蛙、悪魔に魅入られた子羊だ。
 顎にやった手に力を入れて此方を向かせる。少し荒い息を吐く唇に口付ける。
 目に見えなくてもキスされた事は判ったのだろう。目を見開き何処にそんな力が残っていたのかと思う程の抵抗をする。
 女に都合のいい小説や漫画ならこれで逃げ出せるのだが生憎現実はそんなに甘くない。
 根本的に力の絶対数が違いすぎる。本人は必死で踠いているつもりだろうが俺の手から逃れるだけの力や技があるでなし逆に嗜虐心に火を付ける結果になる。
 シスターの上唇を俺の唇で挟み舌を這わせる。
 シスターといえども女だ。口紅こそ差してないが薬用リップクリームは塗っているようだ。それを丁寧に舐め取る。
 上唇が済んだら今度は下だ。こんな執拗なキスの経験はしたことがなかったのだろう。唇への愛撫を2往復する頃には抵抗は形ばかりの物に成り下がっていた。
 唇はとても敏感で繊細な感覚器官だ。乳首やクリトリス程直接的な物ではないが立派な性感帯なのだ。
 時間を掛けて丁寧に愛撫してやればキスだけで女をその気にさせれる。性欲の強い女なら逆にもどかしさに直接的な快楽を与えて欲しいと極所への愛撫を求めてくる。
 が、お堅いシスターは性的経験が乏しいのか強引に高められた性的快楽をどうしたらいいのか判らないようで顔を上気させボ~っとしている。
 力が抜けて半開きになった歯の隙間に舌を侵入させる。舌先を細かく動かし口蓋を叩き歯の裏を舐める。
 どうせキスといっても唇を触れ合わせるだけのお子様のしかしたことがないだろうシスターに正しい大人のキスの仕方を教え込んでやる。
 奥の方に丸めて待避している舌を見付け舌先でニ三度ノックしてから付け根から上へ舌裏を舐める。
 口蓋と丸めて逃がした舌先を同時に愛撫してやるとシスターはおずおずと舌を伸ばしてきた。
 本人は否定するだろうが敬虔な淑女が性欲に屈服した瞬間だ。
 ここでがっついて力尽くで、というのもありなのだが今日は趣向を変えよう。
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