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兄と妹~本能のおもむくままに~
第4章 伸二の逆襲
「あんた何しにきたのよ!
おまけにうっかり口を滑らせてくれちゃって!」
美穂は怒りを顕にして
ベッドにドスンと腰かけた。
「いや…俺、昼間の
ああいうことに慣れていなくてさ…
美穂にイヤな思いをさせたかなと謝りに…」
伸二は心底申し訳ないと思っているのだろう。
うなだれて所在なくボーッと立ち尽くしていた。
「そんなとこに突っ立ってないで座んなさいよ」
美穂はここへ座れとばかりに
自分の隣のスペースをポンポンと叩いた。
「失礼します」
おずおずと距離を開けて
腰を静かに下ろす伸二が可笑しくて
「別に怒っていないわよ」と
ピタリと伸二に寄り添った。
「美穂!」
伸二は思いきったかのよう美穂を見つめてきた。
「俺、真剣にお前が…
お前のためなら何だってするから
俺を捨てないでくれ!」
そう言うと、いきなり抱きついてきた。
「ち、ちょっと!何するのよ!」
美穂は押し返そうとしたが
所詮女の力ではかなうわけなかった。
そのまま二人はベッドに倒れた。
「美穂!俺を捨てないでくれ!」
伸二が目をつむったかと思うと
そのまま唇を重ねてきた。
「やめて!大声をあげるわよ!」
そのように言葉を発するために開いた唇に
すかさず伸二の唇が侵入した。