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ラブホ遊び~求め合う男と女~
第2章 ラブホテルにチェックイン
「私はあの頃の独身の私じゃないのよ!
妊娠してしまったら全てを失ってしまうの!」
たぶん、そう語る真智子の表情は
鬼気迫る阿修羅のようだった。
気持ちよかったセックスの余韻も
『妊娠』という文字が脳裏にチラついて
後悔の不快感しか残らなかった。
「安心しな。俺、種なしだからさあ」
そう言って
こっちへ来ないでと喚く真智子を
羽交い締めにしてキスしました。
『種なし?』
「俺と女房は若くして結婚したにも関わらず
子供がなかなか出来なくてね…
検査してみてわかったんだが、
俺、無精子症という奴らしいんだ」
そう話す彼は
ちょっぴり淋しそうな表情を浮かべました。
不妊という問題は
かなりの確率で女性側に問題が多く
たまに浩二のように精子に問題があって
妊娠機能がない場合があると聞いた。
「最初からそう言っておくんだったな…
すまん、不安にさせちまったな。
でも、種なしだなんて情けないよな…
まるで男として失格の烙印を押された気分さ」
ションボリしている彼が
愛しくて真智子は彼をやさしく抱きしめました。