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ラブホ遊び~求め合う男と女~
第3章 追い求める心
一方、もう一組、即席カップルとなった
明子と蒼太の二人は…
「ラブホテルなんて久しぶりだわ」
明子は大きなベッドを目の当たりにして
浮かれている。
『どうやら美人局ではなかったな』
二人の後を追って強面の輩が
部屋に飛び込んできたらどうしようと
内心ビクビクしていた蒼太であったが
杞憂に終わってホッとした。
美人局ではないと安心すると、
妻以外の女を抱けるという悦びに
下半身が疼いた。
蒼太は明子の腕を掴むと力強く抱き寄せた。
「あ…待って…
私、そんなつもりじゃないの…
ただ横になって休みたかっただけなの」
本音か建て前かわからないが、
明子はそう言って拒んだ。
『おいおい…
ここが何をするところかわかってるくせに』
カマトトぶりやがってと、
内心ムッとしながら蒼太は明子にキスをした。
唇を重ねながらも
「ほんとにこんな事を望んではいないの」と
甘い吐息を吐きながら
明子は弁解のセリフを口にした。
「そんなことはどうでもいいじゃないですか
僕は貴女が気に入ってしまった。
もしこの逢瀬がバレて
罰を受けなければいけないのであれば、
どんな罰でも受けるつもりです」
その場しのぎの嘘でもかまわない。
そのように言って貰えて明子はときめいた。