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ラブホ遊び~求め合う男と女~
第3章 追い求める心
「まあ、どうしちゃったの?
起きちゃった?
ママはここにいるわよ」
真智子はオナニーを中断して
娘の章子を抱きかかえた。
だが、娘の機嫌は収まらない。
どんどん泣き声が大きくなる。
「俺に抱かせてもらえないか?」
「そうね、おやつをバッグから出すから
ちょっとお願いできます?」
娘は浩二の太い腕に抱きかかえられると、
さっきまでの喧騒が噓のように
落ち着きはじめた。
「あらあら…どうやら母娘ともに
あなたを気に入ってしまったようだわ」
真智子の脳裏に一瞬、
浩二と三人で食卓を囲む
団らんの一コマが浮かび上がった。
『バカね私って…
彼とはひとときのアバンチュールのはずなのに…』
しかし、その空想が現実になればいいと
真智子はいけない考えを消せずにいた。
幼子を抱いた浩二もまた
『子供っていいものだな』と
この子の成長を
見てゆきたい気持ちになっていた。
「今度、おじさんと遊園地にでも行くかい?」
浩二が章子に語りかけてあげると
章子はウンウンと何度も頷いた。
「浩二…それはちょっと…」
真智子とて手作り弁当を持参して
三人で遊びに行けたらとちょっぴり妄想したが
すぐに左手薬指のリングを触って
甘い考えを打ち消した。