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ラブホ遊び~求め合う男と女~
第4章 W不倫の果てに
W不倫をしてしまったあの日から3年後…
「ママぁ~、喉が渇いたぁ~」
娘の章子が川岸から
可愛いビキニ姿で真智子の元へ駆け寄ってくる。
そして、ふと思い出したかのように
ピタッと歩みを停めて後ろを振り返り
「パパ~、早く来ないと
章子がジュースを独り占めしちゃうからね」と
叫んだ。
はいはい。すぐに行くよ。
川の中からよく冷えたスイカを持ち上げながら
浩二がとびっきりの笑顔を見せた。
「真智子さん、もうすぐ予定日なんでしょ?」
傍らの木陰で我が子に母乳を与えながら、
明子が身重の真智子の体に
いたわりの言葉を投げかけた。
「もうすぐと言っても、まだ二週間先よ」
「でも、こんな山奥までのドライブは
堪えたんじゃない?」
「大丈夫さ。
真智子は章子がお腹にいるときも、
臨月だというのに
遊び回っていたぐらい彼女は
意外と丈夫なのさ」
元夫で今や明子の亭主となった蒼太が
バーベキューの準備をしながら
ニヤリと笑ってそう言った。
「まあ!そんなことを
バラさなくてもいいじゃない」
真智子はわざとらしく頬を膨らまして
怒ったフリをした。