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第15章 キャンプ

中学生女子は、陽キャ女子グループと地味系女子グループとの間の溝は深い。
林間学校の班分けでも、決して交わらない。

そして、女子からの人気が高い陽キャ男子グループと一緒に遊べるのは、いつも陽キャ女子グループだ。

そんな状況に風穴を開けてしまったのが桃香だ。

陽キャ男子グループの拓斗と、地味系女子グループの桃香との交際は、クラスの中の勢力図を塗り替えてしまったようだ。


オリエンテーリングが終わったら、キャンプ地に戻ってテント設営。
広場に続々とドーム型テントが建つ。

桃香たちの班の4人も、力を合わせて自分たちが泊まるテントを張る。

その次は夕食の準備。

ひとりの先生が斧を振って、薪割りの見本を見せる。
拓斗たち男子は、それを真似て薪割りに挑戦する。

調理の主力は女子たちだ。
桃香たちの班は、炊事場でジャガイモの皮を剥いている。

今日の夕食は、薪の竈で炊くご飯を使ったカレーライスだ。