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早熟桃の発情期
第16章 夏の終わり
9月になり、2学期が始まった。
始業式に後のホームルームで、山田先生がクラス全員に向かって言う。
「急なことだが、拓斗が転校した。 転校先はシンガポールだから、みんなに会える機会は無いようだ」
「えーっ!」
「何でだよー!」
「俺たち何も聞いてないぜ」
拓斗の友だち達が驚く。
「俺も何も知らん。 いろんな事情があるんだろう。 さあ、次の議題だ」
山田先生が言った。
山田先生は本当に何も知らない。
担任するクラスの生徒である拓斗と桃香が性行為を繰り返していたのだ。
桃香か拓斗の両親が訴え出れば、山田先生も無事では済まなかっただろう。
でも、桃香や拓斗の両親は、事態を隠密裏に済ませることを選択した。
公けになれば、桃香が学校に居づらくなる。
しかし、拓斗と桃香をこれ以上は一緒にいさせる訳にはいかない。
拓斗の母親は、会社を退職し、拓斗と一緒にシンガポールに行くことを選んだ。
「桃香ちゃんなら事情は知ってるやろ? 何があったん?」
佐知子が桃香に尋ねる。
桃香は何も答えられない。
始業式に後のホームルームで、山田先生がクラス全員に向かって言う。
「急なことだが、拓斗が転校した。 転校先はシンガポールだから、みんなに会える機会は無いようだ」
「えーっ!」
「何でだよー!」
「俺たち何も聞いてないぜ」
拓斗の友だち達が驚く。
「俺も何も知らん。 いろんな事情があるんだろう。 さあ、次の議題だ」
山田先生が言った。
山田先生は本当に何も知らない。
担任するクラスの生徒である拓斗と桃香が性行為を繰り返していたのだ。
桃香か拓斗の両親が訴え出れば、山田先生も無事では済まなかっただろう。
でも、桃香や拓斗の両親は、事態を隠密裏に済ませることを選択した。
公けになれば、桃香が学校に居づらくなる。
しかし、拓斗と桃香をこれ以上は一緒にいさせる訳にはいかない。
拓斗の母親は、会社を退職し、拓斗と一緒にシンガポールに行くことを選んだ。
「桃香ちゃんなら事情は知ってるやろ? 何があったん?」
佐知子が桃香に尋ねる。
桃香は何も答えられない。