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早熟桃の発情期
第5章 お口で
桃香の両親は医者。
父親は内科、母親は婦人科が専門で、二人でクリニックを経営している。

そのクリニックの2階と3階が、桃香たちが暮らす家になっている。

診察時間じゃないときに、桃香はこっそりとクリニックに入ることもある。

近ごろの桃香のお気に入りの場所は、看護婦控え室だ。

看護婦たちが休憩がてらに読んでいる雑誌が置かれている。
その中には刺激的なものも…。

女性誌のセックス特集。
フェラチオテクニックも書かれている。

登校前に真剣にそれを読んでる桃香。

「桃香ちゃん」

背後から声を掛けられ、桃香は驚いて振り返る。
看護婦がひとり出勤してきたのだ。

「あ…わッ…お早うごさいまーす!」
桃香は慌てて雑誌を閉じる。

「何を読んでたのよ?」
看護婦が桃香を問い詰めるような口調だ。

「ごめんなさい」
桃香は謝ることしか出来ない。

「桃香ちゃんも、もう中学1年生だもんね。 でも、まだ実践しちゃ駄目よ」
看護婦が笑う。

桃香は恥ずかしくなり、クリニックを出て、3階に向かう。
そして、自分の部屋のカバンを持って、登校する。

今日は快晴だ。
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