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キャンバスの華
第5章 華の嫉妬
次郎の指先は膝をグルグル遊ばせた後、
太ももを上がり始めた。
「やだ!次郎ちゃんふざけないで!!
それとも…あなた、ほんとに次郎ちゃん?」
なんだかいつもああしろ、こうしろと
指図される華を少し虐めたくて
次郎は笑いを堪えながら華の体をまさぐることにした。
右手で太ももを撫でながら
不意にもう一方の手で華の乳房を鷲掴んだ。
見えない華にとっては
いつどこからどんな責め方をされるか
まったく予想できないので、
これには驚いて「きゃっ!!」と小さな悲鳴をあげた。
そう、例えれば真っ暗なお化け屋敷で
急に幽霊が襲ってくる感覚にも似ていた。
驚いたのと、なにをされるかわからない怖さで
華はちょっぴり失禁した。
『おやおや…先生もやっぱり一人のかよわい女性なんですね…』
虐めてやろうというイタズラ心が薄らぎ、
いま自分の眼下で体を丸めている女が
めちゃくちゃ愛おしくなった。
次に何をされるのかという不安感を
『次は何をしてくれるのかしら』という
期待と喜びに変えてあげようと思った。
乳房を鷲掴んでいた手の力をスっと抜き、
やさしく愛撫しはじめた。