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夢の異邦人(エトランゼ)
第12章 旅の終わり
「くそっ!逝ってしまいそうだ!」
挿入していきなりの全力ピストンだったので
思いのほか射精が早まりそうだった。
「いいわ!来て!
このまま中に出してぇぇぇぇ~!」
有里も絶頂の寸前だった。
今この時に子宮に精液をぶち当てられたら
逝くのは間違いなかった。
「いいかい?行くよ!一緒に逝こうな!」
「ええ!私、どこまでもあなたとついていくわ!」
次の瞬間、
出る!と短く叫ぶと大牟田は腰を震わせた。
滝のような射精の勢いが子宮にぶつかるのを感じながら「だめぇ!!逝っちゃうぅぅぅ!!」と
有里も最高潮に達した。
しばらくするとペニスが力を失い、
有里の中からゆっくりと滑り落ちて行った。
大牟田は荒い呼吸をしながら
ゆっくりと寝室の様子を伺った。
何から何まで有里と愛し合う前のままだ。
オナニーしまくってティッシュまみれになったゴミ箱も、洗っていない汚れたシーツの万年床も
まったく同じだった。
「私たち、次元を飛び越えていない?」
「ああ…多分ね…」
まるで大牟田と有里が結ばれるように
神が仕掛けた悪戯のような気がした。
「こうなることが俺たちの未来だったんだよ」
「そうね…元夫も娘も幸せになれたのだから
神様も意外とロマンチックな悪戯をするものね」
「こんな俺だけど、結婚してくれるかい?」
「もちろんよ!私こそバツイチになっちゃうけど
これからもよろしくお願いします」
もうどこへも飛ばされないとわかれば
思う存分セックスしようぜ
大牟田はそう言うと有里の体に覆い被さってきた。
完