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DOLL(愛しきラブドール)
第7章 忍び寄る影
翌日、俺と季実子さんは
仲良くハローワークに出かけた。
「いつまでも遊んでられないから
今日こそは次の仕事を見つけなきゃなあ」
どんな仕事でもよかった。
俺は体力にだけは自信があったし
選り好みをしなければ
仕事は掃いて捨てるほどあった。
ただ、将来的には正式に季実子さんと
一緒になりたかったので
将来性が見込める仕事につきたかった。
俺は膨大な求人票の中から
数社をピックアップして
面接の確約まで取り付けた。
季実子さんはと言うと、
彼女は医療事務の資格も持っているようで
すぐにでも働き口は見つかる様子だった。
「俺もうかうかしてられないな」
そう言うと
「私が働くからじっくり探せばいいわよ」と
そう言ってくれたが、
ヒモのような男にだけはなりたくなかったので
少し焦っていた。