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DOLL(愛しきラブドール)
第7章 忍び寄る影

二人してハローワークから帰宅してみると
施錠していたドアが解錠されていた。


鍵をかけ忘れたのかと思いながら部屋に入ると
ソファに座っているはずの
ドールの貴美子の姿がなかった。


『まさか一人で街に出かけたのか?』

そう思った矢先、

「見て!メモが置いてあるわ」と
季実子さんが俺に一枚の紙切れを見せてくれた。

【人形は頂いた】

。。。。。。。。。。。


ドールの貴美子は先輩の手に渡っていた。

いくつもの職を点々としてきた先輩は
かつて解錠会社に勤めていたときの
スキルを用いて
西嶋くんと季実子さんが暮らす部屋の鍵を
ピッキングしたのだった。


『あんなピストン鍵なんて
お茶の子さいさいだぜ』

きっと西嶋のことだから
ドールを隠したりせず
部屋の椅子にでも座らせていると睨んだが
図星だった。


「お前を抱いてみたかったんだよ」

スーツケースに隠して盗み出したドールの貴美子を

ケースから引っ張り出してベッドに放り投げた。


「そうやって服を着せてもらっていると
本当に人間の女そのものだな」

先輩はブラウスの襟に手をかけると
左右に思いっきり開いた。

ぶちブチッと音がしてブラウスが引き裂かれ
たわわな乳房が丸見えになった。

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