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シャイニーストッキング
第3章 黒いストッキングの女2 美冴
1 黒い女
「おはようございます」
「おはよう…」
「おはよう、お疲れさまぁ」
朝、出勤してロッカールームに向かい、そして制服に着替えようとすると、
「あ、明日から夏服になるから、今日の退勤時に着ていた制服はここに置いていってくださいね」
と、スタッフチーフがそう言ってきた。
「置いていく際にポケットの中身や名札とか忘れないように、で、夏服は明日の出勤時にここに置いておきますね」
私の仕事はコールセンターの電話オペレーターである。
基本、他の人とは関わったり、接客などはしない、だから本来制服などは必要なく、各自、各々楽な服装でよいとは思うのだが、ほぼ女性ばかりの職場なので服装に気を遣うのは面倒だという意見が出て、数年前に制服着用になったのだと一番のベテランの主任が言っていた。
まあ、なにかと女性ばかりは色々問題はあるし、ただでさえ、通勤の服装にも周りの皆はお洒落にかなり気を遣っているみたいだから、私は制服着用自体には至極正当な意見であるとは思っている。
ここの職場に関しては電話オペレーター業務ということもあり、約九割以上が女性スタッフなので男性の目などは気にならないはずなのだが、周りの皆の通勤の服装は常に流行を追っていて、休憩時の会話のほとんどがファッション関係の話しがかなりの比重をしめており、ほとんどが常にお互いのファッションを意識しているようなスタッフ達であった。
そして私はそんな周りの女性スタッフ達からは、常に浮いた存在なのは知っていたし、自覚もあった。
そして私はいつしか周りから
黒い女…
と、呼ばれているのも知っていたのだ。
そう黒い女である…
なぜなら私の服のほとんどは、上から下の靴に至るまで常にほぼ黒い色を身に着けているからである。
それには私なりの理由があるのだが、この会社に友達を作りに来ている訳ではないし、かといって周りから嫌われている感じもしてはいない、ただ、いつも黒い服装をしている少し変わった女なんだ、くらいの程度に見られていると感じていた。
別に仕事には支障はないし、私自身は既にそんな周りからの視線が気になるという類の想いには達観しているから気にもしていなかったのだ。
ただ、そんな私にも一つだけ気になることがあるにはあった…
「おはようございます」
「おはよう…」
「おはよう、お疲れさまぁ」
朝、出勤してロッカールームに向かい、そして制服に着替えようとすると、
「あ、明日から夏服になるから、今日の退勤時に着ていた制服はここに置いていってくださいね」
と、スタッフチーフがそう言ってきた。
「置いていく際にポケットの中身や名札とか忘れないように、で、夏服は明日の出勤時にここに置いておきますね」
私の仕事はコールセンターの電話オペレーターである。
基本、他の人とは関わったり、接客などはしない、だから本来制服などは必要なく、各自、各々楽な服装でよいとは思うのだが、ほぼ女性ばかりの職場なので服装に気を遣うのは面倒だという意見が出て、数年前に制服着用になったのだと一番のベテランの主任が言っていた。
まあ、なにかと女性ばかりは色々問題はあるし、ただでさえ、通勤の服装にも周りの皆はお洒落にかなり気を遣っているみたいだから、私は制服着用自体には至極正当な意見であるとは思っている。
ここの職場に関しては電話オペレーター業務ということもあり、約九割以上が女性スタッフなので男性の目などは気にならないはずなのだが、周りの皆の通勤の服装は常に流行を追っていて、休憩時の会話のほとんどがファッション関係の話しがかなりの比重をしめており、ほとんどが常にお互いのファッションを意識しているようなスタッフ達であった。
そして私はそんな周りの女性スタッフ達からは、常に浮いた存在なのは知っていたし、自覚もあった。
そして私はいつしか周りから
黒い女…
と、呼ばれているのも知っていたのだ。
そう黒い女である…
なぜなら私の服のほとんどは、上から下の靴に至るまで常にほぼ黒い色を身に着けているからである。
それには私なりの理由があるのだが、この会社に友達を作りに来ている訳ではないし、かといって周りから嫌われている感じもしてはいない、ただ、いつも黒い服装をしている少し変わった女なんだ、くらいの程度に見られていると感じていた。
別に仕事には支障はないし、私自身は既にそんな周りからの視線が気になるという類の想いには達観しているから気にもしていなかったのだ。
ただ、そんな私にも一つだけ気になることがあるにはあった…