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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 13 凛とした目

「実はさぁ、あの最後の日の夕方に、離婚したのよ…
ううん違うわ、離婚させられた……の」
「えっ、あの日の夕方に離婚って…」
 と、予想を上回る内容である。

「うん、あの日よ…
 ほら、待ち合わせにわたしが遅れてさ、映画を見たあの日よ…
 あの日の午後、わたしが先にファミレスのパートを終えて帰ったじゃない、そしたらいきなりね、旦那が義母と二人でマンションに来てさ…」
 そして美冴さんは話し始めてくる。

 二杯目の白ワインを飲んでいるせいなのか、意外にも彼女は饒舌に話し始めてきたのだ…

「わたしと元旦那はさ、和哉と関係する数ヶ月前からさぁ、わたしの不妊治療問題から家庭内別居状態になっちゃってたの…」
 やや、遠くを見る感じで美冴さんは話してきた。

 でね、結果的にあの最後の日にね、義母と二人で突然、一方的に離婚を突きつけられたのよ…
 もうある程度は諦めてはいたんだけどぉ、でも本当にいきなりだったのよね…
 前もって離婚の話し合いなんて全くなかったし、しかも義母と一緒なのよぉ…
 その元旦那のあまりにも凄いマザコンさにわたしは呆れてしまい、諦めたのよね…
 でも、本当に、突然だったし、一方的だったのよ…
 それにまだその時まで離婚のことは考えて無かったから…

 だからあの時は余計に色々な意味でショックでさぁ…
 和哉の存在が本当に助かったし、頼れたし、甘えられたのよ…

 そんな美冴さんの言葉が少し嬉しい。

 甘えられたって…

 いや、僕は受け止められていたのか…

 ちゃんと男としての役目を担えていたのか…と。


「わたしだって、あの最後の夜と和哉のことは本当に忘れた事はなかったのよ…」

 ドキッ…
 美冴さんは僕の目を見ながらそう云ってきたのだ。

 ドキドキ…

 その美冴さんの目の凛とした輝きに、心がドキッとしてしまった。

『僕のことを忘れた事がない…』
 例え、繕った言葉であっても嬉しい。

「あの日、あの夜から次の朝までずうっと本当のことを和哉に話そうかって悩んでいたの…」
 美冴さんは続けてくる。

 こんなことまで話してくれるんだ…
 僕は嬉しかった。

 本当に美冴さんは僕にちゃんと向き合ってくれている…

 僕は美冴さんの凛とした輝きの目を見て、そう実感する。

 本気で僕に接してくれてるんだ…





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