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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 209 選択の答え

 ああっ、もういいやっ…

 美冴さんに挿入れてヤっちゃうか、万が一嫌われてしまうかもしれないから一旦止めるか、一瞬、僕は逡巡し、迷い、悩んだのだが、突然、脳裏にそんな想いが湧き起こり、後ろから美冴さんを一気に貫いたのである。

「あっ、んんっ」
 美冴さんはそう小さく悲鳴に近い喘ぎを上げ、挿入れた瞬間に背中をのけ反らせた。

 もういいやっ…

 僕は…

 僕はっ、この美冴さんを、この美しい憧れの、五年間追い求め続けてきた彼女を目の前にし、ヤらないなんて事はもう出来ないし、したくないし、後悔もしたくないんだっ…

 本当は、ずうっとヤりたくて五年間追い求め、捜し続けてきたんだ…

 そうなんだっ…

『最後にヤらせてあげるね…』
 そう言ってくれての今夜のこの展開なんだっ…

 ヤらない選択はないんだ…

『もうしないよ…』
 これは、今日、東京に帰ってからの、明日からの事なんだっ…

 だから美冴さんのこの突然のフェラなんだ…

 いや、きっと、美冴さんは僕を試してきているのだっ…

 この展開、流れで、果たして僕が強気になり、ヤれるのか…と、試してきているに違いないんだ…

 僕はこの流れの展開を、全て自分自身にとっての都合の良い理由にする事にしたのである。

 そしてこれは、果たしてこの展開でヤらない男がこの世に存在するのか…
 という、究極の問い掛けでもあり、しゃぶられて我慢して挿入れない男がいるのか、という問題でもあるのだと思う。

 これで、こうして美冴さんをヤって、貫いて、絶対に間違いではないんだ…
 という、これが僕の究極の選択の答えなのだ。

 もしも…

 もしも、この挿入のせいで美冴さんに嫌われてしまっても構わない…

 逆に、ヤらないで嫌われる方が辛い…

 一瞬でも躊躇、悩み、迷い、逡巡した自分が情けない…

 これが僕が出した答えなのである。

「あんっ、あっ、あっ、あ、あ…」

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 僕は迷いを捨て去り、開き直って、そう、僕は完全に開き直ったのである。

 そしてこの愛しい美冴さんを感じさせ、一緒に感じていくのだ…




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