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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 117 そして今夜…②

『こっぺはさぁ、どうやって舐めると一番気持ち良いの?』
 あの頃よく、彼女はそう訊いてきていた。

 根元を握り、そして亀頭を舌先で絡め、カリを唇で包むようにしてゆっくりと唇と指で上下に動かす…
 正に、あの頃に伝えた通りの、あの頃と変わらない、口唇と手指による愛撫を彼女はしてくる。

 心とカラダが快感に震えてきていた。

 そして心はあの頃の快感を蘇えらせ、昂ぶり、震えてくるのだが、カラダの快感はあの頃とは違い、ゆっくりと昂まってきていたのであった。
 
 あの頃とは年月が経ち、経験を積み重ね、既に敏感さが違っていたのだ…
 特に男は、経験がモノを言うのである、そして幸い私は比較的、多くの経験を重ねてきていたのである。

 昔なら…

 あの頃ならば…

 既に、昂ぶり、感極まって、絶頂感を迎え、射精していたはずであったのだが、今、現在、そして今夜は、そうはいかない。

 心はかなり敏感に感じ、震え、昂ぶってはいるのであるが、まだまだイキそうにはなかった…
 逆に、そう簡単にイッてしまっては話しは変わってしまう、2人の愛を愉しめないともいえる。

 そして今夜は、愉しみ、きよっぺを慈しみ、じっくり愛するのだ…

 昨夜は夢中過ぎて瞬く間に再会の逢瀬の時が過ぎてしまったから、たっぷりと愉しみ、楽しみ、彼女をじっくりと認識し、今夜こそ27年来の想いを遂げるのである。

 そしてあの頃に彼女にしてしまった非道を詫びる意味でも
『セカンドバージン』を越えた彼女に最高の昂ぶりの絶頂感を与えたいのだ…

 そして唯一、2人にとっての未踏である、一つになっての絶頂感を一緒に迎えたい…
 と、そう、心から切望していた。

 そう想いながら、私自身の象徴である怒張をしゃぶってくれている彼女の頭を両手で支え、ゆっくりと離していく。

 すると彼女は私の目を、その大きな、濡れた瞳で見つめてきたのである…

 そして私は…
『いよいよだよ、いよいよ一つに…』
 と、目で伝える。

 今夜こそ…

 今夜こそが…

 青春の忘れモノを取り戻す夜なのだ…

 そして今夜こそが…

 きよっぺにとっての本当の意味での
『セカンドバージン』
 を、超える夜なのである…


 2人の想いが一つに繫がった…









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