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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
122 そして今夜…⑦

 それはきよっぺなりの、昔の、私と得ていた快感、絶頂感の空虚のギャップを埋める為の、この自らの指先で挿入時に敏感なクリトリスを弄るという、つまりは、元旦那との速めなセックスのアシスト的といえる工夫なのではないのか…

 あの頃からきよっぺはクリトリスがかなり敏感であった、いや、それは、あの頃2人で手探り状態で夢中に愛し合いながら開発した性感帯といえるのだ…

 だからこそのこのクリトリス弄り、なのではないのか…
 そう想い浮かんだのである。

 いや、そうだ、間違いないはずだ…

 すると同じ行為をしてくる律子も、同じ様な理由からなのであろうか?…

 だが律子は、私とのセックスでは十分に感じ、快感、絶頂感を得ていることは間違いはなかった、いや、自信と確信もしている、そして私自身も彼女を抱き、愛している時は必死に頑張って彼女に快感、絶頂感を与えている筈なのである…

 だから…

 おそらく、多分…

 このきよっぺも、律子も、過去のトラウマ的な、何かしらの不惑な想いに縛られてのこの癖なのだろう…
 と、そう思うのだ。

 そしてきよっぺに於いては、セックスの経験にしても元旦那しかいなく、私の存在がこの年齢になってからのようやくの2人目の男であり、経験なのである。

だから『さもありなん』なのだ…

 よし…
 私はそう思う事にした。
 

 それならば…

 私は自分の態勢を更に、ゆっくりと、そして挿入れたままで、カラダを横にずらし、いわゆる横バック気味の体位にし、左脚を少し抱え気味にして持ち上げ、そして、弄っている彼女の指先に絡める様に自分の左手の指先を添えていく。

 もちろん、挿入と腰の動きはゆっくりと継続している…

「あ…」

 私の指先がきよっぺの自らクリトリスを弄っているその指先に触れる、と、そう声を漏らし、小さくビクッと震えた。

 それはまるで、悪戯が見つかってしまった小さな子供の様な反応であった…
 そして私はその様子に、ますますそんな彼女に、愛おしさを感じてしまうのである。

 よし…

 今までの元旦那とでは感じた事のない様な快感を、たっぷりときよっぺに感じさせてあげたい…




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