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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり
 168 ランチ…

 トイレでの会話のおかげなのか、とりあえずその後からわたしは仕事に集中する事が出来ていた。
 そしてコールセンター部内の業務も何のトラブルも無く午前が過ぎ、間もなくお昼の時間を迎える。

「ふうぅ…」
 少しお腹が空いてきた…

 うん、お昼はどうしようか…
 いつも会社にいる時には近くのレストランのランチを食べていた。
 このコールセンター部のあるビルはオフィス街となっており、周りに沢山の飲食店が存在している。
 そしてわたしの食生活はほぼ外食であり自分で料理は作らない、いや、ほぼ作れないのだが、ただしレンジでチンや、お湯を入れるだけ、あとトーストくらいは焼ける…
 そんな程度であるから、もちろん手弁当などあるわけもない。

 なんとなく外に食べに出るのがおっくうであったし…
 せっかく仕事に集中できて心が落ち着いたから、ヘタに外に出てしまった変な刺激をまた受けるかもしれないから、なんとなく外に出る気になれないでいたのである。

 何かないかしら…
 わたしはふとそう想い、部長室内にある小さな戸棚を開けて見た。

 あ…、あった…

 なんとカップラーメンが3個程戸棚にあったのである。

 きっと彼、大原本部長の忘れかたみだわ…
 そう、そもそもこの部長室は大原本部長が部長時代に、周りが女性ばかりだからと自らの発注で作った部屋なのだ。

 部屋というよりはアクリル板を壁代わりに当てがい仕切った簡単な造作の約6畳くらいの部屋なのである…
 そこに目隠しのブラインドを設置し、デスクとこの小さな戸棚、そして2対のソファーセットを配置しただけの部屋であった。

 だがこの部屋が、ほぼ9割女性ばかりののこの職場内での大原本部長の逃げ場となっていたし…
 今朝のわたしの異様な昂ぶりにより、彼の気持ちがなんとなく理解できたのである。

 よし、賞味期限も問題ないわ…
 わたしはこのカップラーメンを食べる事にした。
 そして給湯室へと向かう。
 さすがに女性ばかりの職場であるから給湯室や、こうしたランチを食べるスペースは充実している、いや、わたしが赴任と同時に率先してこの休憩スペースを確保したのである。
 あとは、このビルの最上階の一角に他の入居者、つまり他の会社との共有なパブリックスペースがあるのだが、さすがにそこでカップラーメンは食べ辛かった。




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