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第15章 絡まるストッキング９　　　　　美冴とゆかり

　47　女子トーク（8）

　そんな劇的な再会を果たし、それで、紆余曲折あっての昨日のお墓参り行脚であり…

　そして昨夜の一晩限定の逢瀬であった…
　と、だいたいかいつまんで話してきたのである。

「でも決め手は、ゆかりさんのあの
『男なんてヤらせちゃえばいいのよ』の言葉なんですけどね…」
　と、微笑みながら言ってきたのだ。

「あっ、いや、それは責任重大だわ…」
　わたしはハッという思いで呟いた。

「いいえ、わたしはあのゆかりさんの言葉にリスペクトされて、そして結果的にはヤっちゃったんですけど…
　ヤっちゃって、よかったです…」
　そして美冴さんは少し恥ずかしげに、わたしにそう言ってきたのである。

「ええ、よかった……の？」
　と、わたしは少しニヤリと笑ってしまう。

「えっ、違いますよっ、よかったの意味が違いますからぁ」

「えぇー、そうかなぁ…
　なんかぁ、違うよかった、ううん、良かったに聞こえたけどぉ…」
　わたしは更にニヤけながらそうツッコミを入れた。

　そしてわたしはアレもコレもと、色んな意味で興味津々、好奇心いっぱいとなり…
　正に、女子トークの乗りのテンションになってきたのである。

「はぁぁ、なんかぁ、楽しいし、ドキドキするわぁ」
　わたしは思わずそう言いうと、美冴さんはすかさず…
「それはゆかりさんがぁ、、イヤらしい話しにしてくるからですよぉ」
　と、返してきた。

　これこそが…

　このノリの軽快なやり取りが…

　正に楽しい女子トークだ…

　そしてお酒も進む…

「白ワイン開けようか？」
　わたはし達は、あっという間にスパーリングワインを空けてしまい、二本目の白ワインを開けていく。

　そしてますます、会話が乗ってくる…



「あ、あのさぁ、カレは大学生だっていうことはさぁ…」
　わたしはそんな美冴さんの、年下の大学生との禁断の不倫のお話しにすっかり夢中になってしまう…
　そして心が興味津々、好奇心いっぱいとなり、思わず自らのカラダを美冴さんに寄せてしまい、いや、興奮の身震いに近い動きをしながら、多分、ランランと目を輝かせながら訊いていく。


「大学生だっていうことはさぁ…
　も、もしかしてさぁ、あ、アレだったのぉ？」