この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9     美冴とゆかり
 175 ビアンな夜(77)

 わたしは…

 もう、我慢ができなかったのだ…

 映画を観て、買い物でもして、食事をして、そして、その後にゆかりのマンションを訪れて、また今夜も熱く愛し合う…
 内心、そんな前提の想いを秘めていた、お互いに。
 
 そのはずだったのだが、わたしのスイッチが入ってしまったのだ…
 とても、ゆかりのマンションに行くまでなんて、我慢できなかった。

 昨夜の余韻のせいもある…
 映画のせいもある…
 素敵な夜景のフレンチレストランのせいもある…
 バーでの程よい酔いのせいもある…

 全てが…
 今夜の流れの全てが…
 一気にわたしの心の我慢という壁を崩してしまったのだ。

 
 ゆかりの手を取り、エレベーターに乗る。

 部屋は階下の20階…

 エレベーターに乗ったら直ぐにでも抱き締めて唇が欲しかったのだが、残念な事に他のお客も乗り込んできた…
 だからわたし達はエレベーターの隅に立ち、再び手を握り合う。
 そして絡め合った瞬間に、その指の感触がまるで…
 心とカラダをも抱き合っているかの様な感覚と、熱を伝えてきた。
 
 20階に到着する。

 2022号室…
 フロアの1番奥の部屋。

 その部屋までのほんの僅かな距離が、もどかしい…

 ピー、ガチャ…

 そしてこのカードキーのロック解除の音が、わたしの心の平衡の鍵も開いたのだ…

「あっ、んっ」

 わたしはドアを開き、ゆかりを抱くかの様に押し入れて…

 唇を求め…

 キスをしていく…


 それは、メスの衝動が…

 いや、ゆかりを愛したいという想いの衝動…

 同性愛関係での『タチ』という、いわゆる『男役』的な…

 メスではなくオス的な…

 そして攻めるというエス的な…

 そんな激しくも熱い衝動が、既にこの瞬間に、完全にわたしの思考を支配していたのである。

「は…ぁ…ゆ、ゆ…かり…」

「んん…み……さ…ん……」


 熱い夜が始まる…




/2806ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ