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シャイニーストッキング
第17章 もつれるストッキング1     松下律子
 2 大原浩一常務

 全ては、いや、おそらくはこの三日間くらいの間に松本副社長と山崎専務の二人で決定された事に違いないのである…

 そしてこの私の常務という肩書きは、実質は○△保険会社の社長や専務よりもパワーバランスは上であり…
 本当に松本副社長派閥の操り人形、傀儡役員なのだ。

 そしてこの私の隣に居る佐々木ゆかりを『新規プロジェクト準備室長』とした画期的な『ネット生命』の成功と、この傾いている○△生命保険会社の営業成績を立て直しができれば、本社内だけではなく関係各所にも松本副社長の力が誇示できて…
 完全に本社ナンバーワンに昇り詰める事となるだ。

 そしてその大任を山崎専務を通して…
 忠実な犬としての私に白羽の矢が向けられたのである。

 そう忠実な犬として…

 だけど、それは今だけだ…

『え、でも、今は…でしょう?』
 と、ゆかりも目を光らせて呟いてきた様に…
 このゆかりの成功がこの先の私、いや、私達の未来を左右するのは間違いない。

 そして、ゆかり自身も…
 いや、ゆかり自身がその事を良く理解し、秘かに野望を抱いている事も…
 私には分かっている。
 

「でもすごいわぁ…
 常務よぉ、同期ゴボウ抜きね」

「いやそれはゆかりには敵わないよ」
 そう、出世に関してはゆかりには敵わない。

 30歳で、女性で、部長と、新規プロジェクトの準備室長なのだ…
 そして成功したら、いや、ゆかりの能力ならば間違いなく成功をする…
 そしてその成功の暁には、かなりの明るい更なる未来が開ける。

 それは本人が一番よく分かっているのだ…

「そんなぁわたしの出世は全ては浩一さん、あ、やば、本部長…
 あ、違うわ、今日からは大原浩一常務よね…」

「おいまだ早いよ」

「ううん早くないわよ」

「だが傀儡役員だけどね…」

「今は…でしょ?」
 とにかく私達二人のテンションは、朝から上がってしまっていた。

「よおしわたしも今日から頑張ろう」

 そしてゆかりは気合いを入れ…

「サッとシャワー浴びてくるね」

「あ、うん…」
 確かに今日からゆかりは私以上に超多忙となる。

 従来の本社業務である大口取引となる『新規事業案件』
 そして革新的な新たなカタチのネット生命保険という『新規プロジェクト』
 この二つが休み明けから一気にスタートするのだから。


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