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シャイニーストッキング
第23章 ほつれるストッキング2 蒼井美冴と松下律子
31 松下律子(16)
「はい、お待ちどうっス」
マスターは二つのカクテルをテーブルに置き、奥へと行った。
「ふぅぅ…」
そして二人で、そのカクテルを一口飲み…
わたしは、美冴さんを見つめ直す。
「さて?」
すると美冴さんはやはり、わたしの思いを見透かしているみたいに、問うてきた。
「あ、は、はい…」
わたしはさっきのマスターと美冴さんからの話しを聞いてしまい、なんとなく自分の想いが小さく、不純に感じてしまって…
言い淀んでしまう。
「さぁ、なにかなぁ?
話すとねぇ、スッキリするわよぉ…」
「え…」
美冴さんは膝に置いた手を再び動かし、わたしの手に軽く触れ…
優しい目で見つめ、そう囁いてきた。
「さぁ、シャネルの秘密を…教えて……」
「あ、は、はい…」
そうシャネルの秘密…
それは、わたしのオンナのサガそのもの。
そして、今のわたしの、全ての秘密に通ずる話しーー
シャネルのカラクリを話すには、全部を暴露しなくてはならない…
でも、この美冴さんにならば、かまわない、ううん…
話したいーー
「……あ、は、はい、あ、あのぉ………」
わたしは、話しを始めるーー
ーーわたしは、実は、ニューヨーク帰りの秘書なんかじゃなくてぇ…
元々は、銀座のクラブのホステスだったんですーー
「えっ、ぎ、銀座のクラブぅ?」
さすがの美冴さんも驚きの声を漏らす。
「はい、シャネルの秘密は、その時代から話さないと……」
「……」
そしてわたしは、話しを続けていくーー
そのクラブホステス時代に、山崎専務に連れられて来た大原部長に一目惚れした経緯…
「あの甘い香りに魅せられて…
気付いたら、惚れ込んでしまっていたの…」
「……」
でもその時点で、既に佐々木ゆかりの存在は知っていたし…
「……」
初めはね、その佐々木ゆかりに対するアピールだけのつもりのシャネルNo.18の残り香のつもりだったんだけど…
「……」
あの人との逢瀬を重ねる毎に、わたしの想いが日々高まって、それに、あの人からの愛情も確信してしまって…
「……」
美冴さんは黙って、わたしの目を逸れずに見つめ、聞いてくれていた。
そうあれは、七月頭の頃だったかなぁ?
山崎のおじさま、あ、専務が、あの人の常務昇進の話しをしてきたのーー
「はい、お待ちどうっス」
マスターは二つのカクテルをテーブルに置き、奥へと行った。
「ふぅぅ…」
そして二人で、そのカクテルを一口飲み…
わたしは、美冴さんを見つめ直す。
「さて?」
すると美冴さんはやはり、わたしの思いを見透かしているみたいに、問うてきた。
「あ、は、はい…」
わたしはさっきのマスターと美冴さんからの話しを聞いてしまい、なんとなく自分の想いが小さく、不純に感じてしまって…
言い淀んでしまう。
「さぁ、なにかなぁ?
話すとねぇ、スッキリするわよぉ…」
「え…」
美冴さんは膝に置いた手を再び動かし、わたしの手に軽く触れ…
優しい目で見つめ、そう囁いてきた。
「さぁ、シャネルの秘密を…教えて……」
「あ、は、はい…」
そうシャネルの秘密…
それは、わたしのオンナのサガそのもの。
そして、今のわたしの、全ての秘密に通ずる話しーー
シャネルのカラクリを話すには、全部を暴露しなくてはならない…
でも、この美冴さんにならば、かまわない、ううん…
話したいーー
「……あ、は、はい、あ、あのぉ………」
わたしは、話しを始めるーー
ーーわたしは、実は、ニューヨーク帰りの秘書なんかじゃなくてぇ…
元々は、銀座のクラブのホステスだったんですーー
「えっ、ぎ、銀座のクラブぅ?」
さすがの美冴さんも驚きの声を漏らす。
「はい、シャネルの秘密は、その時代から話さないと……」
「……」
そしてわたしは、話しを続けていくーー
そのクラブホステス時代に、山崎専務に連れられて来た大原部長に一目惚れした経緯…
「あの甘い香りに魅せられて…
気付いたら、惚れ込んでしまっていたの…」
「……」
でもその時点で、既に佐々木ゆかりの存在は知っていたし…
「……」
初めはね、その佐々木ゆかりに対するアピールだけのつもりのシャネルNo.18の残り香のつもりだったんだけど…
「……」
あの人との逢瀬を重ねる毎に、わたしの想いが日々高まって、それに、あの人からの愛情も確信してしまって…
「……」
美冴さんは黙って、わたしの目を逸れずに見つめ、聞いてくれていた。
そうあれは、七月頭の頃だったかなぁ?
山崎のおじさま、あ、専務が、あの人の常務昇進の話しをしてきたのーー

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