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シャイニーストッキング
第18章 もつれるストッキング2      佐々木ゆかり
 37 伊藤敦子(3)

 なんと蒼井美冴さんと武石健太の二人がこのビストロにお客として居たのだ…

「あっ」

「えっ、あら」

「まぁ、なんて偶然かしらぁ」
 美冴さんが驚きの声で言ってきた。

「ホント、なんて偶然…」
 そしてわたしが驚きながら返す。

「あぁ、そうか、今日からルームシェアするのよね」

「はい、そうなんです、今日からお世話になるんで…」
 と、伊藤敦子さんが応えた。

「ほ、ほらぁ、ウチさぁ、何も無いからさぁ…
 ここで夕飯済ませちゃおっかなぁってさぁ…」
 わたしは、わたしの本当の事を知っている美冴さんに照れながら言い訳をする。

「あら、違うでしょう…
 ついでに晩酌的な…でしょう」
 すると美冴さんはそう笑みを浮かべながら話してきた。

「あ、あら、そんな、毎晩は呑んでないわよぉ…」
 わたしはノリでそう返し…
「ご一緒しても…あ、お邪魔かなぁ…」
 と、わたしはさっきから黙っている武石健太の顔を見ながら囁く。

「え、あ、そ、そんな事ないですからぁ…
 もうからかわないでくださいよぉ…」

「えぇ、お邪魔かなぁって思ってさぁ」
 わたしは完全にからかいモードになっていた。

「も、もう全然邪魔じゃないですからぁ」
 慌てて健太は応えてくる。

 すると、この遣り取りを見ていた伊藤敦子さんが…

「へぇ、皆さん仲が良いんですねぇ…」
 と、少し不思議そうな感じで訊いてきた。

「あ、うん、そうかぁ…うーんとねぇ…」
 と、わたしはそう呟きながら伊藤さんに説明をする。

「うーんとねぇ………」

 この武石健太は大学時代からの直の後輩でさぁ、しかもサークルも同じでさぁ…
 ある意味わたしのストーカーなのよぉ…

「ええっ、あっ、い、いや、ストーカーなんてっ」
 すると健太は、そう慌てて言ってきた。

「あら…」

「うふ…」

 そんな健太の様子を見て、美冴さんと伊藤さんは思わず笑いを溢す。

「それにこの美冴さんはお友達だからぁ…
 ま、仲が良い、うん、仲良く見えるわけよ」
 と、そうわたしは説明する。

 そう…
 美冴さんとはお友達、親友なんだ。

 わたしは心の中で繰り返す…

 

 

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