この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャイニーストッキング
第18章 もつれるストッキング2 佐々木ゆかり

36 伊藤敦子(2)
「うん、だから遠慮は要らないわ…
それに、そもそもがわたしが言い出した事なんだしさ…」
と、わたしは内心、ドキドキと高鳴り、昂ぶりながらそう言った。
「は、はい、ありがとうございます」
「うん、あ、それより、本当に荷物はそれだけなの?」
「あ、はい、とりあえずはこれだけで…
あとは生活しながら買い足していけばいいかなって…」
確かに旅行にしたらかなり大き目なスーツケースといえるのだが…
果たして、いや、わたしだったならばいくら日常のモノとはいえ、とても入り切らない。
「ま、ホント、最低限ですけどね」
と、伊藤敦子さんは笑みを浮かべながら言ってきた。
「そ、そうなんだぁ…」
「はい、ま、こんなもんですよ」
「あ、う、うん、じゃぁ、とりあえず行こうか?」
そう言って、わたしは彼女と共に部長室を出て、エレベーターに乗る。
「あ、そうそう…」
「はい?」
「ウチね、何も食べモノ、あ、いや、ほとんど食べモノ無いからさ…
何か食べて帰りましょうよ」
そう、わたしは料理はしない、いや、ほぼ全く料理が出来ないのだ。
この前なんとか美冴さんにお素麺の茹で方を教わったという、なんともお粗末なレベルなのである…
「うん、はい…」
そんな話しをしながらわたし達はこのビルのエントランスを出ると…
「あっ、そうだ、アソコ、アソコに行きましょうよ」
と、わたしはエントランスの反対側のビルにあるビストロを指差した。
そう、このビストロは、この前、杉山くんと鈴木くんとその彼女の松山美咲ちゃんの四人で入った店である…
「この前入ったのよ、まあまあいいお店だったから」
「はい…」
そしてわたしと伊藤敦子さんの二人でこのビストロへ入る。
「いらっしゃいませぇ」
この前と違って、他に二組のお客がいた。
「あっ」
「えっ?」
なんと、その一組のお客は…
蒼井美冴さんと武石健太の二人であったのだ。
「うん、だから遠慮は要らないわ…
それに、そもそもがわたしが言い出した事なんだしさ…」
と、わたしは内心、ドキドキと高鳴り、昂ぶりながらそう言った。
「は、はい、ありがとうございます」
「うん、あ、それより、本当に荷物はそれだけなの?」
「あ、はい、とりあえずはこれだけで…
あとは生活しながら買い足していけばいいかなって…」
確かに旅行にしたらかなり大き目なスーツケースといえるのだが…
果たして、いや、わたしだったならばいくら日常のモノとはいえ、とても入り切らない。
「ま、ホント、最低限ですけどね」
と、伊藤敦子さんは笑みを浮かべながら言ってきた。
「そ、そうなんだぁ…」
「はい、ま、こんなもんですよ」
「あ、う、うん、じゃぁ、とりあえず行こうか?」
そう言って、わたしは彼女と共に部長室を出て、エレベーターに乗る。
「あ、そうそう…」
「はい?」
「ウチね、何も食べモノ、あ、いや、ほとんど食べモノ無いからさ…
何か食べて帰りましょうよ」
そう、わたしは料理はしない、いや、ほぼ全く料理が出来ないのだ。
この前なんとか美冴さんにお素麺の茹で方を教わったという、なんともお粗末なレベルなのである…
「うん、はい…」
そんな話しをしながらわたし達はこのビルのエントランスを出ると…
「あっ、そうだ、アソコ、アソコに行きましょうよ」
と、わたしはエントランスの反対側のビルにあるビストロを指差した。
そう、このビストロは、この前、杉山くんと鈴木くんとその彼女の松山美咲ちゃんの四人で入った店である…
「この前入ったのよ、まあまあいいお店だったから」
「はい…」
そしてわたしと伊藤敦子さんの二人でこのビストロへ入る。
「いらっしゃいませぇ」
この前と違って、他に二組のお客がいた。
「あっ」
「えっ?」
なんと、その一組のお客は…
蒼井美冴さんと武石健太の二人であったのだ。

