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シャイニーストッキング
第18章 もつれるストッキング2      佐々木ゆかり
 41 伊藤敦子(7)

「うんうん…
 そうよね、伊藤さん、学生時代、すごくモテたでしょう?」
 美冴さんは頷きながらそう言う。

「え、あ、そ、それは…」
 そしてその伊藤さんの戸惑い気味の応えは決して否定的では無く…

「ふぅん、ほら、やっぱりモテまくりっすかぁ」
 と、健太は少しからかい気味に言ってきた。

 この健太の軽い感じがまた、この場を決して暗くはしない…

「ほら、このゆかり部長も、美冴さんも、そして伊藤さんもさぁ…
 あまり自分が美人過ぎるって自覚が無いから…
 罪深いんだよなぁ…」
 逆にこう軽く言って、わたし達三人を笑わせてくる。

「もぉ、罪深いってぇ、なによぉ?」
 わたしはこの健太の軽さについ、反応してしまう。

 だけど…
 確かに健太のいう事はもっともだ、と思っていた。

 確かにこの伊藤さんは、自分の美人過ぎる美しさを…
 自覚はしていないのだろうと。

 ホント、この伊藤さんの美人さは罪かも…と。

「あ…で、でも…わたし…
 昔からあまりそういうの興味無くってぇ…」
 すると伊藤さんがそう恥ずかしそうに呟いてきた。

「うわぁ、ほらぁ、それがいちばん罪深いんだなぁ…」

「え?」

「多分、そんな伊藤さんの影で泣いた男も、そして女も沢山居たはず…」

「え?」

「そしてその無自覚さが正に…
『唯我独尊 天下無双』的に周りに思われちゃうんだよねぇ」

 すると…
「そう、伊藤さん彼氏さんは?」
 と、美冴さんが訊いてきた。

「え、あ、居ないです…
 ていうか、そんなモテないですから」

「え、そうかなぁ?、きっと美人さん過ぎて近寄り難いのかもね」
 わたしもその美冴さんの言葉の通りだと思う。

「そ、そんなぁ」

「ううん、ホントよ、だって同性のわたしだって少しドキンとしちゃうくらいだものぉ…」
 と、美冴さんはチラとわたしの顔を一瞬見て、そう言った。

 あ…

 そしてわたしはその美冴さんの言葉と、その目に、一瞬にしてあのお盆休みの…
 ビアンな夜を、いや、あの関係を思い浮かべてしまいドキンとしてしまう。

 それは多分、美冴さんも同じだと…

「ね、ねぇ健太さん」
 そして美冴さんはそんな自分の想いをわたしに悟らない様になのか、いきなり健太に言葉を振ってく…



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