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シャイニーストッキング
第18章 もつれるストッキング2      佐々木ゆかり
 46 伊藤敦子(12)

 わたしはほろ酔い以上、酔っぱらい未満的ないい感じに酔ってきていた…

 だが…

 この酔いが、わたしを…

 いや、わたしの心を迷宮へと、いや、更なる深い迷宮へと誘なう事となる…


「ふぁぁ、なんかぁいい感じに酔ってきてぇ、眠くなってきたわぁ」

「ゆかり…さ、さん、は、いつもこんな感じに呑んでから寝るんですかぁ?」
 伊藤さんはシャワー上がりにわたしが勧めたスパーリングワインを一口、二口と飲みながら訊いてきた。

「ううん、そんな事は無いわぁ…
 たいていは帰ってきたらもうソッコー、シャワー浴びてバタンキューかなぁ」

「そうなんですか?」

「うん、いつもはなんだかんだで帰宅が遅いから…」
 
 そう、今は午後11時過ぎだが、今夜の帰宅は10時ちょい前…
 それも軽く食事兼飲みを済ませてきての帰宅であるから、いつもよりは全然早い帰宅といえる。

「そうですよねぇ、ゆかり室長、あ、ゆかり…さんは色々忙しいですもんねぇ」

 伊藤さんはそう言ってきたのだが…

「あ、うん、でもぉ、いつも仕事で遅い訳じゃないのよ」
 
「え?」
 そう言うと、少し不思議そうな顔をしてわたしを見てくる。

「うん、まぁ最近はなかなか通え切れてはいないんだけれどもさぁ…
 エステやスポーツジムとかにも通ってるからさぁ」

「え、そうなんですかぁ?」

「うん、もちろんよぉ…
 もう齢だからさぁ、色々維持していくのも大変になってきてるからね」
 わたしは苦笑いを゙しながらそう呟く。

「えぇ、そんな事ないですよぉ、まだまだ全然若々しいしぃ…」
 と、伊藤さんはお決まりの言葉を返してくる。

「ううん、もう30だしさぁ、それに色々お手入れしないとさぁ」
 そう、特にカラダの緩みと無駄毛処理が油断ならず、この前ようやく永久脱毛を終えたばかりでもあった。

「え、あ、さ、30歳、そ、そうかぁ…
 そうよ…ねぇ…」
 と、伊藤さんは独り言の様に呟く。

「だからぁ、なんだかんだで帰りは遅いから、伊藤さんとはあまりブッキングしないと思うからさぁ…
 気楽に、自由に、遠慮なくルームシェアしてね」

 そう、それにもう少ししたら、いや、仕事が、彼、大原浩一常務も、お互いに一段落する筈だから…
 それでまた週に一度の逢瀬も復活するから。

 いや、する筈だから…




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