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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
54 仕事モード
「あぁ、またなんかいやらしい事考えてませんかぁ?」
するとそんな私の視線を感じたのが…
微笑みながらそう言ってくる。
「あ、い、いや、ち、違うよ」
私は慌てて応えた。
「えぇそうですかぁ?」
「あ、う、うん、なんか今日はいつもより落ち着いた感じだなぁってさ」
さすがに地味とは言えない。
「はいそうなんですよ…
いちおう東京都内ではなく新潟なんで抑え気味に、控え気味にしたんです」
「やっぱりそうなんだ」
「はい、だってアナタ、あ、いや、常務がダーク系のスーツですから、わたしが目立ってはいけないかなって…
それに都内だったらもっと華やかな感じの方々は沢山いますけど…」
「うむなるほどなぁ…
だけどそれでもキミは…」
それでもキミは美しいよ…
とは、さすがに言葉には出さなかった、いや、言えなかったのだがどうやらその想いは伝わったようである。
「ありがとうございます」
律子は恥ずかしそうに、そして嬉しそうに…
小さな声で云ってきて、そして、スッと私の手に触れ、直ぐに戻し。
「はい、仕事、仕事ですから、切り替えますね」
と、私に対してなのか?
それとも律子自身に言い聞かせたのか?…
そう呟いたのだ。
「うむ、そうだな」
そして私もその言葉に応える様に、そう呟く。
だが律子がいくら地味に、控え目気味に抑えたつもりでも…
元々の律子本人が際立つ美しさと理知的な、凛とした雰囲気を持っているから、それは完全には隠し切れてはいない…
と、そう思ってしまってもいたのである。
私がそんな感じに秘かに想っていると、律子は仕事モードに切り替えて…
「あ、そうです、今日はいちおう名目上は新潟支社の視察にしていますから…」
そう告げてきた。
「新潟支社の視察?」
「はい、全体的に見ても新潟支社が抜群に資産運用実績が飛び抜けて突出しているから、という理由にしてあります」
「なるほど…」
そんな理由ならば、その青山と接触しても不思議ではない…
「それに越前屋さん情報によると、新潟支社長は前真中常務派だったそうなので、簡単にこちら側に落ちてくるかもと…」
「ほう…」
私はそんな律子のさり気ない言葉に思わず感心してしまう…
なぜならば、その彼女の言葉が私には甘い誘惑の囁きに聞こえたから…
「あぁ、またなんかいやらしい事考えてませんかぁ?」
するとそんな私の視線を感じたのが…
微笑みながらそう言ってくる。
「あ、い、いや、ち、違うよ」
私は慌てて応えた。
「えぇそうですかぁ?」
「あ、う、うん、なんか今日はいつもより落ち着いた感じだなぁってさ」
さすがに地味とは言えない。
「はいそうなんですよ…
いちおう東京都内ではなく新潟なんで抑え気味に、控え気味にしたんです」
「やっぱりそうなんだ」
「はい、だってアナタ、あ、いや、常務がダーク系のスーツですから、わたしが目立ってはいけないかなって…
それに都内だったらもっと華やかな感じの方々は沢山いますけど…」
「うむなるほどなぁ…
だけどそれでもキミは…」
それでもキミは美しいよ…
とは、さすがに言葉には出さなかった、いや、言えなかったのだがどうやらその想いは伝わったようである。
「ありがとうございます」
律子は恥ずかしそうに、そして嬉しそうに…
小さな声で云ってきて、そして、スッと私の手に触れ、直ぐに戻し。
「はい、仕事、仕事ですから、切り替えますね」
と、私に対してなのか?
それとも律子自身に言い聞かせたのか?…
そう呟いたのだ。
「うむ、そうだな」
そして私もその言葉に応える様に、そう呟く。
だが律子がいくら地味に、控え目気味に抑えたつもりでも…
元々の律子本人が際立つ美しさと理知的な、凛とした雰囲気を持っているから、それは完全には隠し切れてはいない…
と、そう思ってしまってもいたのである。
私がそんな感じに秘かに想っていると、律子は仕事モードに切り替えて…
「あ、そうです、今日はいちおう名目上は新潟支社の視察にしていますから…」
そう告げてきた。
「新潟支社の視察?」
「はい、全体的に見ても新潟支社が抜群に資産運用実績が飛び抜けて突出しているから、という理由にしてあります」
「なるほど…」
そんな理由ならば、その青山と接触しても不思議ではない…
「それに越前屋さん情報によると、新潟支社長は前真中常務派だったそうなので、簡単にこちら側に落ちてくるかもと…」
「ほう…」
私はそんな律子のさり気ない言葉に思わず感心してしまう…
なぜならば、その彼女の言葉が私には甘い誘惑の囁きに聞こえたから…