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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
94 秘書 松下律子(22)
一気に動揺してしまい、そして無意識に腕時計を見てしまう…
それは早く彼、大原常務からの連絡が来ないか、いや、帰って来て欲しいという無意識の思いからでもあった。
「あ、でも、常務さんは多分…
おみやげコースなんかもしれないな」
すると、そんなわたしの仕草を見たせいなのか…
突然そう言ってきたのだ。
「おみやげコース?」
「あ、はい、おみやげコースです」
「え、おみやげって?」
わたしには青山一也の言っている意味が分からない。
「あ、はい、ほら…
泊まりでお偉いさんが出張できた夜なんですから…
その接待の延長での…アレですよぉ」
「え、あ…」
彼のそんなぼやかしの説明ではあるが、さすがのわたしにもその言っている意味が分かった。
「ま、まさか?」
「うん、はい、そのまさかかもって…」
「そ、そんなことは…」
「あ、でもぉ、前常務は喜んでそのおみやげをホテルに持ち帰ってましたよ」
「え、そ、そうなんですか?」
わたしは驚き、そして更に動揺してしまう。
「はい、ウチの永岡支社長は完全な前常務派閥の下っ端でしたからね…
そして前常務が出張してくる毎におみやげの手配してましたよぉ」
と、やや、侮蔑な笑みを浮かべながらそいか言ってきた。
「そ、そんな、あ、そんなにマメに来てたんですか?」
「あ、うぅん、自分の知る範囲では月イチでは来ていたかなぁ?
ま、お盛んなんでしょうね」
完全に侮蔑の表情である。
「だからといって、今回は、そんな…」
「いや、それは分かりませんけどね…
でも永岡支社長は多分、用意しているかも?
それに大原新常務も男ですからねぇ」
と、今度はやや卑下した笑みへと変わった。
「え、あ、い、いや、お、大原常務に限ってはそんな事は…」
そう、彼、大原常務に限ってはそんな事はあり得ない…
「いや、それは、男ですから分かりませんかもね…」
いや、彼に限っては、そんな事はあり得ない、いや、間違いなく…
無い、拒否するはずだ…
わたしが選んだ男は…
愛している男は…
そんな安っぽい男では無い…
無いはず…
すっかり青山一也に心の隙間を突かれ、わたしは動揺してしまう…
そしてもう一度、腕時計を確認する。
まだ午後8時になったばかり…
一気に動揺してしまい、そして無意識に腕時計を見てしまう…
それは早く彼、大原常務からの連絡が来ないか、いや、帰って来て欲しいという無意識の思いからでもあった。
「あ、でも、常務さんは多分…
おみやげコースなんかもしれないな」
すると、そんなわたしの仕草を見たせいなのか…
突然そう言ってきたのだ。
「おみやげコース?」
「あ、はい、おみやげコースです」
「え、おみやげって?」
わたしには青山一也の言っている意味が分からない。
「あ、はい、ほら…
泊まりでお偉いさんが出張できた夜なんですから…
その接待の延長での…アレですよぉ」
「え、あ…」
彼のそんなぼやかしの説明ではあるが、さすがのわたしにもその言っている意味が分かった。
「ま、まさか?」
「うん、はい、そのまさかかもって…」
「そ、そんなことは…」
「あ、でもぉ、前常務は喜んでそのおみやげをホテルに持ち帰ってましたよ」
「え、そ、そうなんですか?」
わたしは驚き、そして更に動揺してしまう。
「はい、ウチの永岡支社長は完全な前常務派閥の下っ端でしたからね…
そして前常務が出張してくる毎におみやげの手配してましたよぉ」
と、やや、侮蔑な笑みを浮かべながらそいか言ってきた。
「そ、そんな、あ、そんなにマメに来てたんですか?」
「あ、うぅん、自分の知る範囲では月イチでは来ていたかなぁ?
ま、お盛んなんでしょうね」
完全に侮蔑の表情である。
「だからといって、今回は、そんな…」
「いや、それは分かりませんけどね…
でも永岡支社長は多分、用意しているかも?
それに大原新常務も男ですからねぇ」
と、今度はやや卑下した笑みへと変わった。
「え、あ、い、いや、お、大原常務に限ってはそんな事は…」
そう、彼、大原常務に限ってはそんな事はあり得ない…
「いや、それは、男ですから分かりませんかもね…」
いや、彼に限っては、そんな事はあり得ない、いや、間違いなく…
無い、拒否するはずだ…
わたしが選んだ男は…
愛している男は…
そんな安っぽい男では無い…
無いはず…
すっかり青山一也に心の隙間を突かれ、わたしは動揺してしまう…
そしてもう一度、腕時計を確認する。
まだ午後8時になったばかり…