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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一
 146 甘く淫らな昂ぶり(5)

 そのストッキング爪先の匂いは浩一さんにとって、いや、世の中のストッキングフェチにとっての媚薬的な存在であるのだとはある程度理解はしている…
 だけど、今夜のわたしは本当に浩一さんに抱かれ、愛されたいのだ。

 そしてわたしの匂いに対するオンナ心という羞恥心もある…
 例えば一緒にいて、過ごし、流れと勢いによって突然抱かれ、愛されるというのならばさほどその自身の匂いというモノを必要以上には意識はしない。

 だが、今夜のそのわたし自身のヤル気マンマンという大前提に於いては、そのストッキング爪先の匂いという存在は意識してしまうものだ…
 だからこその、敢えてのシャワー上がりの穿き替えなのである。

 それに仮に、いくらストッキングフェチといえども、激臭的な汚臭であったならば、心が引いてしまう時もある…
 と、以前、チラとは云ってはいた。

 だからこそこの穿き替えは、敢えての最低限のマナーでもあるのだ…

「ふぅぅ、律子ぉ、堪らないよ」
 でも夕方からは約4時間は穿いているから、少しは匂いも付いている筈であり…
 だからこそわたしも例え少しでも嫌悪感を感じないで済むのである。

 そしてお互いの、いや、浩一さんのフェチ心を刺激し、昂らせるこの少しの演技の喘ぎ声…
 これがわたし自身の昂ぶりをも疼かせてくれるのだ。

 いや、甘く淫らな昂ぶりの疼きへのスパイスといえる…

「はぁぁ、ふぅぅ…」
 そして浩一さんは続けてもう片方、つまり左脚のヒールを脱がし、そのストッキング爪先を舐め、しゃぶってくる。

「はぁぁん、やぁんん…」
 わたしはその左脚をビクンと震わせ、喘ぎを漏らしてしまう…
 そしてその喘ぎ、脚の震えは決してそんな計算した演技ではなく、本気の喘ぎであるのだ。

 こうやって少しの演技をし、自身の昂ぶりを煽り、疼かせ…
 本当の快感へと自らを誘う。

 今や、まるで、その舐め、しゃぶられているストッキング爪先の快感は…
 まるで第二のクリトリスの如くに敏感に感じ、子宮の奥深くまで疼かせてくる。

「はぁぁ、ふぅぅ、律子ぉ」

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「はぁぁん、やぁん、んん…」

 ズキズキがズキンズキンと子宮が快感に疼き、震えてくる…

「あぁん、こ、浩一さぁん…
 はぁぁん、んん、あ、アナタぁぁ…」
  
 
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