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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一
 181 二人のお願い…

「は、はい、頑張ります…
 あ、あと、も、もう一つお願いが…」
 すると青山一也は急に言い澱んだ感じになった。

「うん、お願いって?」 
 彼、大原常務はそんな青山一也の言葉を受けてそう応える。

「あ、いや…そのぉ、あのぉ…」
 するとさっきまでの、いや、昨日までの雄弁で明朗な感じの雰囲気が急に無くなり…
 急に強い違和感をも感じてしまう。

「はい、そ、そのぉ、じ、実は…」
 そして言い澱み、隣を見て…
 すると彼女も下を向き、ソワソワとした様子になっていた。

「うん、なんだ、どうした?」
 すると大原常務もわたしと同じ様な違和感を感じているらしく、優しい声音で尋ねてくる。

「は、はい、じ、実はっ…」
 そしてようやく意を決っした様に顔を上げ…
「はい、実は彼女を、いや、彼女も一緒に本社にお願いただけないかなって?」
 そう言った。

「え、彼女も?」
「え、彼女も?」
 これにはわたしと彼、大原常務の二人同時に呟いてしまう。

「は、はい、そうなんです、彼女も一緒に本社へ…」
「そ、それは異動という意味なのかしら?」
 わたしは驚きながらそう問うた。

「あ、は、はい、できたらそれが…」

 そして青山一也が話してくる…

 ………昨夜、あの後、俺と彼女二人で夜を過ごしたんです。
 あ、松下さんには昨夜チラとは話してはいたんですが、彼女、雪恵とはこの前まではいい関係で…
 それに昨夜の雪恵の様子を見たら放っとけなくて…
 このホテルに戻って泊まったんです……

「え、このホテルに?」
「あ、はい…」

 わたしは一瞬、このホテルに泊まったと聞いて焦ってしまう…
 だが、どうやら青山一也の様子からはわたしと大原常務との関係はバレてはいないみたいでホッとする。

 ………そして俺は、つまりは大原常務への『おみやげ接待』の失敗に落ち込み、焦燥する雪恵を慰めながら…
 いや、雪恵への想いを再燃させて愛しました。
 そしてその後に、雪恵の、いや、この新潟支社の秘書としての間違った思いと存在価値を改めさせ、そして、大原常務がこの先必ず、いや、直ぐにでもこの保険会社全体を大改革してくれるからって諭したんですが………

「なんか急にわたしの気持ちが切れちゃってぇ…」
 すると今度は、竹下雪恵さんがようやく自らの思いを吐いてきたのだ。



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