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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一

183 目醒め…
そこでわたしは大原常務さんのお陰ですっかり目覚めたというか、自分の馬鹿さに気付いた、ううん、気付かされたんです…………
「え、そ、そうなんだ…」
その彼女の激白を聞き、彼、大原常務はそう声を漏らす。
そしてわたし自身の心の中のイラ立ち、いや、怒りが高まり、その反面、彼女曰くの彼の昨夜の竹下さんに対して取ったという、彼女の迷いを目覚めさせたその毅然とした態度であろうを想像してしまい…
ある意味、わたしは彼に対して惚れ直してしまう。
昨夜はやはり彼女の魅力に揺らぎ、戸惑っていた訳じゃなかったんだ…と。
そしてそう想い、彼を見る…
「あ、うん、そうか、それはそれでよかった…」
と、果たして竹下さんに対してなのか、いや、わたしに対しての言葉なのか…
それとも自分の優位さのアピールの言葉なのか…
そう言ってきた。
「はい、正に一也さんに諭された時と同じくらいに自分の気持ちが激しく揺れて…
そして昨夜もう一度、改めて一也さんに諭されて…」
………ようやく目が醒めました………
そして彼女はその大きな目から涙を溢しながら、そう慟哭してきた。
わたしはそんな彼女、竹下さんの様子を見つめながら…
つくづく女の弱さを感じてしまっていた。
本来ならば、こんな彼女みたいな事なんてあり得ない、いや、起こり得る筈がないのだが…
この会社という組織に入り、その歯車の一員となり、いや、その一員という自覚をし、そしてその組織が著しく『男尊女卑』という強烈な風潮を持っている中での自覚だった場合…
こんな、この彼女の様な立場の悲劇が起こり得てしまうのだと。
そして今…
その彼女の様な悲劇を無くし、いや、二度と起こり得ない様にと…
あの越前屋さん然り…
この青山一也然り…
それを今、黙って話しを聞いている彼、大原常務がこの会社、組織の明日を改善する為に…
あ、そしてこのわたし自身も微力ながら、その大きな改革の為にも立ち上がり、戦おうと、いや、戦い始めているのだ。
「もう……
すっかりわたしの気持ちが切れちゃったんです…」
そこでわたしは大原常務さんのお陰ですっかり目覚めたというか、自分の馬鹿さに気付いた、ううん、気付かされたんです…………
「え、そ、そうなんだ…」
その彼女の激白を聞き、彼、大原常務はそう声を漏らす。
そしてわたし自身の心の中のイラ立ち、いや、怒りが高まり、その反面、彼女曰くの彼の昨夜の竹下さんに対して取ったという、彼女の迷いを目覚めさせたその毅然とした態度であろうを想像してしまい…
ある意味、わたしは彼に対して惚れ直してしまう。
昨夜はやはり彼女の魅力に揺らぎ、戸惑っていた訳じゃなかったんだ…と。
そしてそう想い、彼を見る…
「あ、うん、そうか、それはそれでよかった…」
と、果たして竹下さんに対してなのか、いや、わたしに対しての言葉なのか…
それとも自分の優位さのアピールの言葉なのか…
そう言ってきた。
「はい、正に一也さんに諭された時と同じくらいに自分の気持ちが激しく揺れて…
そして昨夜もう一度、改めて一也さんに諭されて…」
………ようやく目が醒めました………
そして彼女はその大きな目から涙を溢しながら、そう慟哭してきた。
わたしはそんな彼女、竹下さんの様子を見つめながら…
つくづく女の弱さを感じてしまっていた。
本来ならば、こんな彼女みたいな事なんてあり得ない、いや、起こり得る筈がないのだが…
この会社という組織に入り、その歯車の一員となり、いや、その一員という自覚をし、そしてその組織が著しく『男尊女卑』という強烈な風潮を持っている中での自覚だった場合…
こんな、この彼女の様な立場の悲劇が起こり得てしまうのだと。
そして今…
その彼女の様な悲劇を無くし、いや、二度と起こり得ない様にと…
あの越前屋さん然り…
この青山一也然り…
それを今、黙って話しを聞いている彼、大原常務がこの会社、組織の明日を改善する為に…
あ、そしてこのわたし自身も微力ながら、その大きな改革の為にも立ち上がり、戦おうと、いや、戦い始めているのだ。
「もう……
すっかりわたしの気持ちが切れちゃったんです…」

