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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 3 越前屋朋美の存在感

 さすがに幾数社もテナントとして入居している大きな本社ビルである…
 エントランス正面にはビジター用の、まるで大きなデパートの様な受付けカウンターが鎮座しており、また、エレベーターホールへと向かう入り口には常駐らしい警備員が立っていた。

 我が『○○商事株式会社』本社ビルも日本国内有数の、そして国内3指に入る大きな商社会社であるし、自社ビルでもあるのだが…
 我が本社自社ビルは賃貸はしておらず、自社ビル丸々が一つの存在、組織の鋼の要塞の如くに鎮座している。
 
 だからエントランスホールの雰囲気や様相がまるで違う…

「お疲れさまですぅ」
 だけどそんな感じの大き目なエントランスホールの受付に、越前屋さんは軽く手を振り、そう声を掛けたのだ。

「あ、越前屋さん、お疲れさまです」
 するとその受付カウンターに座っている4人の女性達が一斉に、そしてにこやかな笑顔でそう応えてきた。

 そして越前屋さんはわたしに対して軽く手をかざし…
「あ、そう、新プロジェクトの佐々木ゆかり準備室室長ですぅ」
 と、その受付の彼女達に、わたしの事をそう伝えたのだ。

「え?」
 わたしは一瞬、慌て…

「はい、お疲れさまです、よろしくお願いします」
 そして彼女達はにこやかにそう応える。

「あ、はい、彼女達はウチの社員なんでぇ…」
 と、越前屋さんは彼女達に負けない明るい笑顔でわたしにそう言ってきた。

 そうなのだ…
 吸収合併の完全子会社化が正式に決まった折に、この生保会社の旧態依然とした、そして時代遅れ、いや、まるで時代錯誤的な男尊女卑の社内の支配風潮の話しを、彼、大原常務から聞いていた。

 そしてその社内の支配風潮に真っ向から立ち向かい、獅子奮迅的に闘っていたのがこの明るく、可愛く、一見幼い顔と雰囲気の越前屋朋美という存在であったのだ…と。

 だからこの越前屋朋美はそのせいもあって、この本社内の全女性社員の中での救世主的な、そして抜群の求心力をも兼ね備えた唯一無二の存在といえるのであるのだ…とも。


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