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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 10 蠢く感覚

『わかりました、いちおう同行の秘書には伝えておきますから…』
 脳裏には転送電話にて応対してくれた田中秘書課課長のその言葉が巡っていた。

 あの秘書と…
『すっごい美人さんでぇ、甘い、いい匂いがするんですよぉ…』
 と、越前屋さんが絶賛する松下律子という秘書を同行させての新潟出張という事にわたしの心はザワザワと、一気に激しく騒めいてきていた。

「え…とですねぇ…
 元々本社にいて、前の真中常務と対立して新潟支社に左遷異動された元本社での資産運用のスペシャリストである人物を呼び戻す為の出張なんですよぉ…」
 わたしのそんな心の騒めきなど想像もしていないであろう越前屋さんが、そう彼の突然の新潟出張の理由を説明してくれる。

「この前大原常務からぁ、そんな感じで真中前常務に飛ばされ左遷させられてしまった元々本社にいた優秀な逸材をリストアップしてくれって頼まれてぇ……」
 と、どうやら越前屋さん曰く…
 そのリストアップした逸材メンバーを本社に呼び戻す為の行脚の第一弾としての今日の新潟出張であるとの事。

「そんな優秀な逸材を呼び戻して、この生保会社の再建計画をやるんだ…ってぇ、わたしに力強く云ってましたぁ」

「そ、そうなんだ…」
 そんな越前屋さんの言ってくる言葉から彼の新常務としてのヤル気や強い志の思いが伝わってきてくるのではあるのだが…
 なんとなく心の奥底に微かな違和感と、あと疎外感みたいな想いの感覚がモヤモヤと蠢き始まってきていた。

 だからあの時、違和感を一瞬感じたのか?…
 それは二日前にコールセンター部での面接をお願いした際の帰り際にチラっと、ほんの僅かではあるが彼の今までの類とは微かに違う昂ぶりの感じ。
 
 

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