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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4 律子とゆかり

176 理由(わけ)
「はい、かしこまりました、お疲れ様でした、失礼します」
そう答えた。
でも本当のホンネは、この入江人事部長という人となりに興味があり…
つまりそれはこの先の彼、大原常務のブレーン的な片腕的存在になり得、ふさわしい人材なのかを知りたいという思いはあった。
それに、彼から…
『キミも同席しなさい…』
と、云わせればもちろん同席しても不自然さはない。
それにさっきの彼からの目でもそう問われたのを理解はしていたのだが…
どうやらこの入江人事部長からは、ウラの訝しいニオイの類いはしてこないし、あとひとつの理由もあったのだ。
その理由とは…
出張前日からの三日間、わたしと彼は一緒の夜を過ごしてきた。
もちろんホンネは、もう、毎日、毎晩でも一緒に共に過ごしていたい思い、いや、願望があるのだが…
わたしは今やクラブホステスという立場ではないのだ。
理由と経緯はどうあれ、今のわたしは彼、大原常務専属秘書という立場である…
つまり、公私で分ければ公、仕事の部分に当たるのだ。
それにクラブホステスはどちらかといえば公私の私、プライベートな部分に充たる…
公私のバランス分けを考えると重さの比重が違うと思われる。
そんな生活の中で、いや、彼の突然の常務就任という急遽的で突発的な新たに生まれた生活サイクルの中で…
現時点でかなり比重の重い昼間の時間、つまりは公私の公の仕事の時間帯に、わたしという存在感が常に傍らに存在する。
それにわたしは彼に愛されている女、オンナ、彼女という存在であるという事も自負している…
そんな存在感のわたしが常に昼、夜、つまり、公私共の時間に常に傍らに存在しているという現実とその現実の重さ…
今はいいだろう、いいのかもしれない。
いや、お互いに今は、夢中で、どちらかといえば毎日翻弄されている日々であるから…
だけど、これが習慣化し、慣れてきたならばどうであろうか?
わたしでさえ多分…
息が詰まってしまうかもしれない。
わたしはそれを考えた、そしてそれが怖いのだ…
だから今日は敢えて時間を空ける意味でもこの先の時間を断り、お暇を貰ったのである。
そしてもうひとつの理由もあった…
いや、ホンネ、本音はこの理由が大きくて、そして、怖いのである…
それは…
「はい、かしこまりました、お疲れ様でした、失礼します」
そう答えた。
でも本当のホンネは、この入江人事部長という人となりに興味があり…
つまりそれはこの先の彼、大原常務のブレーン的な片腕的存在になり得、ふさわしい人材なのかを知りたいという思いはあった。
それに、彼から…
『キミも同席しなさい…』
と、云わせればもちろん同席しても不自然さはない。
それにさっきの彼からの目でもそう問われたのを理解はしていたのだが…
どうやらこの入江人事部長からは、ウラの訝しいニオイの類いはしてこないし、あとひとつの理由もあったのだ。
その理由とは…
出張前日からの三日間、わたしと彼は一緒の夜を過ごしてきた。
もちろんホンネは、もう、毎日、毎晩でも一緒に共に過ごしていたい思い、いや、願望があるのだが…
わたしは今やクラブホステスという立場ではないのだ。
理由と経緯はどうあれ、今のわたしは彼、大原常務専属秘書という立場である…
つまり、公私で分ければ公、仕事の部分に当たるのだ。
それにクラブホステスはどちらかといえば公私の私、プライベートな部分に充たる…
公私のバランス分けを考えると重さの比重が違うと思われる。
そんな生活の中で、いや、彼の突然の常務就任という急遽的で突発的な新たに生まれた生活サイクルの中で…
現時点でかなり比重の重い昼間の時間、つまりは公私の公の仕事の時間帯に、わたしという存在感が常に傍らに存在する。
それにわたしは彼に愛されている女、オンナ、彼女という存在であるという事も自負している…
そんな存在感のわたしが常に昼、夜、つまり、公私共の時間に常に傍らに存在しているという現実とその現実の重さ…
今はいいだろう、いいのかもしれない。
いや、お互いに今は、夢中で、どちらかといえば毎日翻弄されている日々であるから…
だけど、これが習慣化し、慣れてきたならばどうであろうか?
わたしでさえ多分…
息が詰まってしまうかもしれない。
わたしはそれを考えた、そしてそれが怖いのだ…
だから今日は敢えて時間を空ける意味でもこの先の時間を断り、お暇を貰ったのである。
そしてもうひとつの理由もあった…
いや、ホンネ、本音はこの理由が大きくて、そして、怖いのである…
それは…

